練習日誌・スペイン体験談

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2004年10月30日 (土) 200mのトライアルを2本実施

　今日は今にも雨が降りそうで気温10度という寒さだったが、風は無かったのでトラックで200mのトライアルを行った。今まで200mは前半リラックスを意識する余り動きがやや小さくなっていたため、今回は前半で出し切るつもりで走ってみた。1本目は26秒1で、とりあえず目標通り。20分後の2本目はやや疲労が残っていたが26秒8。2本とも、後半は大きなフォームの乱れは無かった。今まで200mのトライアルは1日に1本しか行った事がなく、今回も2本目は27秒かかると思っていた。これも、このところの走り込みの成果か。3本目も予定していたが、他にトラックを使っている団体がいる時には個人使用出来ない事を告げられ、2本で終了。やや物足りない感じがしたが、まずまずの良い練習となった。
　前半で早くトップスピードに乗る感覚はまだ今一つ得られていないが、現状での走力を把握する事は出来た。今年は4月のトライアルが26秒0、6月のレースが26秒1、そして今日が26秒1と練習・試合共に安定しているのが大きい。今後のスピード強化で、室内レースでも25秒台をマークするのは決して夢ではないだろう。

2004年10月28日 (木) 冷え込む中練習

　月曜の夜11時過ぎに練習。実験でかなり遅い帰宅となったが、今週も天気が悪いようなので、出来るうちにと実施した。いつも通り80m×4×2を行い、（13.4, 13.9, 13.4, 13.5 + 13.8, 13.7, 13.6, 13.4）。手が冷たいくらい冷え込んでおり、タイムもそれ程上がらなかった。
　11月以降は夜はさらに冷え込むが、12月の200mレースに向けての練習という事になると、寒くてもスプリント練習する必要がある。いつも言っている通り、この時期に恐いのは怪我なので、十分気を付けたい。

2004年10月23日 (土) 今週の練習

　今週は平日の天気が今一つで、火曜日の練習も降ったり止んだりという中だったため、坂80mを5本で切り上げた。向かい風もあった事から、タイムは13.5, 14.0, 13.8, 13.7, 13.5と上がらず。とりあえず体を動かした、という程度の内容になった。
　今日は久しぶりに暖かく無風で、予定通り公園内コースで250m×3を行った。400mペースの20分レストで、36.5, 37.3, 38.3というタイム。1本目終了時点でかなり苦しくペースが落ちて行ったが、そんな中でも20分レストで3本こなせたのは、やはり自力が付いて来たためと見て良いだろう。
　当の試合までは、まだ2か月近くある。本来なら今月辺りに１試合でも出場出来れば理想なのだが、マドリッド以外の地区でもトラックレースは全く行われない。そこで来週か再来週に天気が良ければ、トラックで200mのトライアルを行ってみたい。

2004年10月22日 (金) お気に入りの歌、一体どこの言葉なのか？

　1か月ほど前になりますが、ラジオでなかなか良いポップス系の歌が流れていたため、テープに録音してたまに聞いていました。歌詞は英語とスペイン語でない事は明らかで、ドイツ語とフランス語でもない事も分かりました。私の研究室にギリシャ人がいるのですが、彼女がギリシャ語を話す時の発音に似ている感じがしたので、ギリシャ語かなと思っていました。しかし実際に聞いてもらったところ、違うという事。さらに、私が候補の一つに挙げていたルーマニア語でもありませんでした。彼女も「ヨーロッパの言葉である事は間違いない」と言っており、そうなると消去法で北欧か東欧の言葉という事になります。
　スペインのラジオでは主に英語、スペイン語、そしてたまにイタリア語の歌を聴く事が出来ますが、それらに加えて正体不明の言語に遭遇します。何語かを突き止めるためには、他の人に聞くしかありません。おそらく言葉そのものを知っているというより、その歌手自体を知っているという人を偶然見つけないといけない様です。
　アジアでもそうですが、近隣の国でもどの国の言葉かを区別するのは結構難しい事です。でも今回のようなアプローチで、新たな言葉に接して行くのも楽しいものですね。とりあえず近いうちに、この歌が何語かを突き止めたいと思っています。

2004年10月16日 (土) 今日はトラックで150m×3×2

　今週も月曜と今日の練習。月曜は帰宅が遅く夜１１時頃の練習になったが、やれるうちにやってしまおうと80m×4×2を行った。タイムは(14.0, 13.4, 13.5, 13.4 + 13.4, 13.3, 13.5, 13.1)で、1本目こそペースが上がらなかったが、ほぼ均等ペース。
　今日はトラックに出向いて、スパイクを履いて150m×3×2。このメニューをトラックで行うのは初めてで、6本とも20秒台というのが目標だった。1セット目は(19.6, 20.7, 21.2)で、1本目が強い追い風もあって予想以上のハイペース。5分レストだったが、徐々にペースダウンしてしまった。そしてやはり20分後の2セット目は(20.8, 21.7, 21.1)と落ちたが、ラストは気合いで全力で走りペースダウンを食い止めた。公園内コースでのタイムより2秒は速く、その分疲労度も大きかったが、量を確保しながらも速いペースで負荷をかけられたため、良い練習となった事は間違いない。
　今日の風だと参考記録になるが、トライアルでも200m25秒台後半は出せたのではないか。

2004年10月10日 (日) 走り込みの成果が出て来たか

　今週は月曜に80m×4×2、土曜に250m×3を実施。80m坂の方のタイムはいつも通りセット間10分で（13.4, 13.3, 13.4, 13.5 + 13.5, 13.9, 13.4, 12.8）、後半落ち込みかけたが何とか踏ん張った。400mペースとは言え、2セット目もタイムを維持出来るよう意識すべきだろう。
　昨日の250m×3は3本とも400mペースでチャレンジ。いつものコースが強い逆風のため、緩い坂を利用して追い風で実施。タイムは38.7, 37.8, 40.1で、2本目までは風に助けられ坂コースの割にはなかなかのタイム。3本目は後半両ふくらはぎをつりかけてペースダウンしたが、何とか予定通りこなす事が出来た。1ヶ月前は1、2本目をやや抑えないと3本こなせなかったが、このところの走り込みの成果が少し出て来たように思える。400mでも、少なくとも7月の59秒台の状態は維持しているだろう。まだしばらくは走り込んで、11月以降のスピード強化につなげていきたい。ただこれからは寒くなっていくので、怪我には十分注意したい。

2004年10月8日 (金) スペイン滞在1年

　マドリッドに滞在して、ちょうど1年が経ちました。研究の方は一進一退の繰り返しで来てきますが、「焦る事はない」という教授の方針の下、着実に身に付けるつもりで頑張っています。会話の方も、スペイン語だけを話すようになってから3ヶ月が経ちます。まだ不自由ながらも、やはりこの期間の進歩は大きいと思います。現在の英語力を上回るのも、遠くはないようです。

　こちらに来た当初は、会話は殆ど英語で行っていました。何とか聞き取れ研究や日常会話ならついていける、というレベルでしょうか。そもそも私が英会話を始めたのは、5年前にアメリカの学会でポスター発表をする事になったのがきっかけです。当時は論文などは読めたのですが、話すのは勿論聞き取りが全然駄目でした。そこで、とりあえず耳だけでも慣らそうと、付け焼き刃ながらラジオ講座の「英会話入門」を聞き始めました。でもやはりアメリカではしどろもどろで、継続して聞いていかないといけないと実感した訳です。ちなみに陸上を始めた時期と、ちょうど一致しますね。　
　
　その後の私は「何となく聞き取れる」までかなり時間がかかり、研究室に週1度来てもらっていたカナダ人講師とのフリートークでも、聞けない話せないでずっと黙っていた事がありました。「英会話なんてどうでもいいよ、筆談の鬼になるから。」と投げやり気分の時期もありました。それでも、とにかく聞くだけでも続けようとラジオ講座を聞いていたところ、3年前位から「何となく聞き取れる」ようになりました。その後エジプトからの留学生の世話をしているうちに、話も徐々に出来るようになり、留学前に久しぶりに会ったカナダ人講師の驚いた顔を今でもはっきり覚えています。結局ラジオ講座だけの勉強でしたが、背伸びをせず自分に合ったレベルの講座を聞いていた事が功を奏したと言えるでしょう。巷で言われる「まず聞きなさい」は、自己流学習の私の場合でも大切な事だったのですね。

　スペイン語は留学1年前から始めました。実は大学時代の第二外国語がスペイン語でしたが、全く身に付かなかったためゼロからのスタートとなりました。英語でヒアリングを強化したように、スペイン語でもまずリズムやスピードに慣れようと、繰り返しテープを聞きました。また英会話での失敗を教訓に、積極的に会話をする場を求めるため、週1回在日スペイン人の家に通い会話や文法の練習も行いました。留学時には、たまに聞き取れて話も片言、というレベルでしたが、英会話の上達に比べると速かったと思います。

　そしてこの1年、英会話力は殆ど変わっていませんが、スペイン語は明らかに身に付いて来ています。大学内では、こちらが分からなければ丁寧に話してくれる人が多いので、焦らず会話をする事が出来てます。「身に付けなくては」という切羽詰まった状態ではなく、リラックスした状態です。これは特に会話では必要な事だと思います。かつての英会話嫌いの状況とは雲泥の差です。

　現在は英語、スペイン語ともにテレビやラジオはあまり理解出来ず、スペイン語での読み書きは英語に比べてかなり劣っています。それでもこれらは今後の生活で徐々に向上していくものですし、何より今は率直に「身に付いていくのが非常に楽しい」と思えます。たとえ進歩が遅くても、この気持ちを忘れずに今後も頑張っていきたいと思います。

2004年10月6日 (水) お土産のロンがなくなった

　先月のキューバ旅行のお土産として、お酒の「ロン」を買ってきました。そして研究室の皆で飲もうと、共同の冷蔵庫に入れておきました。ところが日曜に冷蔵庫を開けてみたところ、見当たりませんでした。他の場所にもなく、おそらく誰かが飲んでしまったのだと思います。冷蔵庫は団らん室の様な部屋の中にあり、他の研究室のスタッフも利用しています。私も頻繁に利用しており、今まで物がなくなる事はなかったので安心して置いておきました。
　
　これを研究室の皆に話したところ、「メールで他の学生やスタッフに聞いてみた方が良い」と言われ、早速研究所の全員宛に送ってみました。ちなみに最初は「ロンをなくした。誰が飲んだのか？」という内容でしたが、他の学生が書き直して無難な内容になりました。でも、おそらく誰も名乗り出て来ないでしょう。私だったら黙っていますし、そこまで正直な人はいるとは思えません。それでも昨日から、会う人に「ロンは見つかった？」と話かけられ、にわかに研究所内で有名人になっています。
　
　ロン自体は高いものではないですが、せっかくのキューバ土産なので、少しがっかりしています。たまに冷蔵庫にはビールが入っており、皆で飲む事がありますが、それと同じ感覚でロンを持って行ってしまったのでしょう。今後は気を付けないといけませんね。そしてもし犯人を見つけたら、脚がつるまでダッシュさせようと思います。

2004年10月2日 (土) 今週の練習

　今週は、月曜に80m×4×2、今日は150m×3×2を行った。月曜のタイムは13秒8・13秒4・13秒0・13秒4+13秒4・13秒7・13秒8・13秒0。2セット目はやや落ち込んだが、ラスト1本は全力。結構楽そうなメニューだが、セット間が10分だと追い込んだ感じがする。今日のタイムは、23秒3・22秒8・23秒4+23秒8・23秒9・22秒4。こちらは5分レストでセット間は20分。ラスト1本は全力で走ったもので、前半から思い切り飛ばしたせいか、予想外に良いタイムが出た。
　休日は午前中に練習出来るので、しばらくはこのような練習内容で続けて行く。そして、このメニューもトラックで行えばより速いペースで行えるので、たまには出向いてみたい。