練習日誌・スペイン体験談

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2004年11月27日 (土) 300mトラックで練習

　先週日曜に隣の地区に300mトラックがあるのを見つけ、今日は早速そこで練習してみた。150m×3を全力で行い、19秒7、19秒8、19秒7というタイム。全て1コースで行ったが、400mトラックと比べ0.5秒はロスしている。200mトラックの場合はカーブを2回走る事になるが、やはり加速過程が一番ロスする事になるだろう。今日もそうだったが、かなり体を内側に傾けないといけない。トラックはいつも使っている400mトラックと同じ感じで、特に違和感はなかった。再来週もトラック練習の予定なので、この300mコースで行ってみたい。交通の便がやや悪く、バスに乗り換えた後で定期が使えない場所なのは難点だが、駅から往復で200円足らず。たまに来るなら大した出費ではない。
　今日のトラックでは小さい子供に「どうして練習でそんなに速く走るの？」と聞かれた。話を聞いてみると、「私達は道路を走るのに、大人はトラックを走るの？」と言っているので、レースは全てロードレースと思っているようである。私もあまり難しい事をいっても分からないだろうと思ったので、大人の200mはトラックで行われるという事だけ言った。子供から見れば、大人の全力疾走は恐ろしく速く見えるものである。400mトラックの練習でも、チビッ子達の注目の中で得意げに走る日本人ランナーがいたりする訳です。

2004年11月24日 (水) 全力坂ダッシュを開始

　月曜の夜に８０mの坂ダッシュをレスト5分で5本実施。これからはこの平日メニューも全力で行って行くため、レストを長くして本数は少なくする。かなり寒い事もあって1本目は４００mペースでスタートしたが、１３秒0と意外と体は動いていた。2本目以降は１２秒6、１２秒８、１２秒４、１２秒6。３、4本目はスタートでやや腕振りを大きくしてみた。今までスタート直後はピッチを強く意識するせいか、腕振りが小さくなっていた。それを少し大きくする事で、加速過程も力強くなるのではないかと考えて試してみた。実際やってみると、動きが鈍くなる事も無くなかなか良い感触である。２００mのスタートでも同じ動作になるので、意識して取り組んでみたい。

2004年11月20日 (土) 脚に違和感は無し

　今日は公園コースで250m×2を行った。先週のトラック練習後左脚に違和感を覚え、火曜日の80m坂の練習もタイムを取らず軽く5本走るにとどめた。その後は違和感はなく、今日は予定通りに行う事が出来た。2本とも全力で走り、35秒9と35秒3。20分レストで2本目は落ちるかという状態だったが、2本とも35秒台は初めてである。弱い追い風だったが、ほとんどタイムには影響しなかっただろう。今後もこのメニューは全力で2本行って行く事にする。実際全力で2本だと、かなりの酸欠に陥る。スピードとともに持久力を養成するにも効果的だろう。
　週末のこの時間帯には、いつも鉄球を当てて遊んでいる年配の人達がいる。地面に置いてあるソフトボールくらいの大きさの他の鉄球目掛けて、下手投げでダイレクトで当てるというゲーム。いつも250m走のラスト100m地点で行っているのだが、今日は「頑張れ、頑張れ！」と声を掛けてくれた。そのせいで2本とも好タイムだったのかも。そして一人の老人が「何か大会に出るのか？」と聞いて来たので、来月室内の200mに出場すると答えた。その後何か言って来たのだが、よく理解出来なかった。おそらく励ましの言葉を掛けてくれたものと思われる。ちなみにこのゲームは若い人は行っておらず、日本で言うとゲートボールのようなレクレーションなのだろう。

2004年11月18日 (木) セゴビア観光～マドリッドからのショートトリップ

　先週の日曜は、マドリッドの西北部にあるセゴビアを観光しました。電車で2時間の所にあり、9月に観光したトレドよりは小さい地区ですが、世界的にも有名な見どころがあります。

　このセゴビアの名所は、カテドラル、ローマ水道橋そしてアルカサルです。セゴビアの入り口から入って行くと、まずローマ水道橋を目にします。約２０００年前に作られたもので、１００年前まではそのまま水を通していたそうです。現在も中にパイプを通して飲料水を送っているという事ですが、築２０００年とは思えない程保存状態が良いですね。
　カテドラルはセゴビアの中心部にそびえ立っており、１６世紀に建てられたゴシック式聖堂です。外観の見事さに加え、天井の高い内部の様子も厳かでした。内部の造りはトレドの聖堂と似ているような気がします。まさにセゴビアの顔と言えるでしょう。
　そして中心部から離れた場所にアルカサルがありますが、これは白雪姫のモデルになった古城だそうです。その通り外見はおとぎ話に出てくる城そのものです。かつてはスペイン王一家の結婚式などがここで行われたということです。中には１８世紀頃の軍事品やその技術に関する資料が展示されています。ら旋階段を上って屋上へ行くと、カテドラルを中心とする街の様子が見渡せます。見事な光景で、勿論写真を撮りました。ちなみに最初のアルカサルは１９世紀に大火で焼け落ち、再建されて現在の形を見せているという事です。
　またセゴビアの名物料理はブタの丸焼きで、私も食べようと思っていました。しかしどのレストランにも大勢の人が並んでおり、すぐに食事をしたいと思っていたため断念。結局普段食べているパエージャをまた食べました。

　他にも小さい聖堂があり少し回ってみましたが、4時間程で一通りの観光が出来ました。この日は雲一つない典型的なマドリッドの晴天。後日紹介する写真でもその様子が分かりますが、予想外に寒く、薄手のジャンパーを着て行ったためかなり寒い思いをしました。そのため日が沈む前に、セゴビアを後にしました。セゴビアは歩き疲れる程大きい場所ではなく、また時間がある時にちょっと行ってみるということも出来ます。その時には是非ブタの丸焼きを食べたいと思います。

2004年11月13日 (土) 150m18秒台を目指して

　室内200mレースまで後1か月ほどになったので、トラックで全力ペースでの150m×4を開始した。屋外レースなら25秒台前半で走れる状態が目標なので、それを踏まえて150mで19秒を切る事を目指して行く。今日は15分レストで行い、1本目が19秒0で2本目は19秒1。追い風がかなり強かったため、無風だと19秒台前半だろう。直線に入る50mの地点で加速し切るつもりで走ったが、ラストで落ち込む事はなかった。その後の2本は19秒4、20秒4と落ちたが、とにかく4本とも加速過程を意識してこなす事が出来た。
　他の課題としては、スタート後に体がすぐ起き上がる事が挙げられる。これを改善すれば、スムーズな加速につながって行く事は間違いないだろうが、私にとっては一度に２つの事を意識して走るのは難しい事である。まずは、100mレースに近いスピード・フォームで前半を通過する事をマスターしていきたい。またレースは200mトラックで行われるため、少なくとも400mトラックでのカーブには慣れておく必要がある。今後も週末の練習は出来るだけトラックで行うようにしたい。

2004年11月9日 (火) 今日も祝日でトラック練習

　今日は「アルムデナ聖母の日」という、マドリッド市のみのローカルホリデー。先週から知っていたので、予定通りまたトラック練習を行った。晴天で風もなく、久しぶりに半袖短パンで練習出来た。今日は250m×2+150mをいずれも全力で実施。最初の250mは33秒5で、250mのベストタイム。20分レストの予定だったが、割と余裕があったので15分後に2本目をスタート。しかし加速が今一つで、タイムは35秒9。この時点で大分苦しくなったが、150mは前半から飛ばして20秒6。疲労が残る中で、150mを前半から突っ込めたのが収穫か。
　最近トラックに行くと、小中学生のクラブや成人のランナーがよく練習している。今日は400mのインターバルを75秒位でこなしている2人のランナーがいたので、話掛けてみた。主に長距離を走っているという事だが、上半身が非常にがっしりしている。私を見て「太腿ががっちりしていて、スピードもあるね！」などと言っていたが、彼らの方こそスプリンター体格。いや投擲選手に見えてもおかしくはない。一般的にスペインの男性は日本人より胸板が厚く太腕で、記録会の中距離でも「本当に中距離選手？」と思えるような体格の良いランナーが多い。

　それから今日はマドリッド市のみの休日だが、これが少しややこしい。私の住んでいる地区やトラックのある地区は、マドリッド市外のため店は通常通りに開いている。しかし大学はマドリッド市外だが休み。また電車は通常ダイヤだが、マドリッド市に出入りするバスは休日ダイヤ。日本では全国一斉の休日なので、慣れるまでは頭が混乱してしまう。ちなみに、ある自治州のみ（日本で言うと都道府県）の祝日というのもある。いずれにせよ大学が休みのため、普通の休日のように過ごしても問題は無い。

2004年11月6日 (土) 練習中に話しかけられて

　今日も暖かい1日となり、久しぶりに公園コースで練習した。150m×3×2を行い、追い風が強い事もあって全て22秒台でこなすのを目標とした。しかしどうも動きがぎこちなく、(22.9,22.3,23.3 + 22.8,23.7,22.2)というタイム。ラスト1本は、レースをイメージしてスタートから全力で飛ばした。セット間はいつもより5分縮めた15分だったが、2セット目に潰れる事は無かった。暖かいとは言え、もう少しアップを念入りに行った方が良さそうである。

　ところで練習中に、一人の少年に「公園内でかばんを無くしたのだが、見かけなかった？」と話しかけられた。街中でも、道を尋ねられたりバス停で話しかけられたりする事が多い。私が旅行者ではない事は分かる様なので、それで話しかけられるのだと思うが、日本では外国人に声を掛ける事は少ない。たとえその人が日本に住んでいると分かっている場合でも、「日本語が通じないのでは？」と躊躇してしまう。スペインでも、相手は私がスペイン語を話せるかどうかは分からないはずだが、普通に話しかけてくる。おそらく、スペインには多くの外国人が出入りし住んでいるため、「外国人は特別」という意識が少ないのだろう。よく考えてみると、たまたま会った外国人に英語や日本語が通じなくても何も悪い事は無いのだが、日本人はそれを恥ずかしい事と考えてしまうようだ。私も以前はそうだったのだが、これが語学力の向上を妨げる大きな原因であることは間違いない。「俺は結構話せるんだよ。通じなかったら仕方ないや。」位の気持ちがあってもいいと思う。

2004年11月3日 (水) 観光予定を変更し練習

　月曜は「諸聖人の日」で祝日。日帰りで行けるセゴビアを観光をするつもりだったが、休日ダイヤのため電車を2時間待たなければならない上、午後2時出発という事で後日に延期。家でゴロゴロしているのも退屈だし暖かい日和だったので、トラックで練習する事にした。何をするか迷ったが、今年はまだ100mのタイムトライアルを行っていないため、トライアルを兼ねて100m×3を実施。10分レストで行い、2本目までは12秒6と12秒9。もちろん3本目も12秒台を狙っていたが13秒2。スピード自体はまずまずだが、やはり前半の加速過程は今後の強化課題である。先週の土曜とこの月曜はトライアル的な練習のため量は少なかったものの、スピード練習の一貫と考えれば良い気分転換になった。
　帰宅後は少し昼寝。外で遊んで来た子供のような過ごし方だったが、休日ならこういう生活も健康的（だと信じます）で良いのではないかと思う。