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練習日誌・スペイン体験談のページです

2006年12月25日 (月) 家族で楽しむクリスマスパーティー
 昨日の夜は教授達と食事をしました。毎年私は教授に招待されており、今年は同じ研究所の別の教授宅で行いました。スペインはカトリット国なので他の国と同様に12月25日のクリスマスが年間で一番大きい祝日になりますが、クリスマスイブは家族や友人たちと過ごす場合が多いようで、必ずしも教会に出かけるという訳ではありません。

 当日の夜は、手作りの料理やケーキを囲みながらゆっくりと過ごしました。食事中も宗教的な雰囲気は全く出ず、本当のホームパーティそのものです。別の教授の3人の子供たちも一緒で、クリスマス恒例のプレゼント交換も行いました。プレゼントと言っても、本や写真立て、安いアクセサリーというもので、特別高いものではありません。日本の場合この日だけは特別とばかりに色々な催しがあり、プレゼントも何か凄いものを贈らないといけない様に思われていますが、スペインの場合は普段の家族や友人付き合いの延長といった感じで、普段使うようなものが喜ばれるようです。ちなみに私は教授夫妻に中国の湯飲み茶碗セット(日本のが無かったので)をプレゼントし、私の方は靴とゴム製のCDラックを貰いました。CDは今まで床に重ねて置いていたので、偶然ながらちょうど良いプレゼントになりましたね。

 私自身はスペインでは4回目のクリスマスとなりましたが、本当の意味でのクリスマスパーティーを楽しむことが出来ていつも満足しています。
2006年12月20日 (水) 3度目の契約更新
 現在の研究室での3度目の契約延長が決まりました。今回は少なくとも来年春までは確実で、最長で10月まで可能という事です。現在かなり実験データーがまとまってきて、何とかスペイン滞在中に論文が出せる体制が整ってきました。決まるまでは、契約延長出来ない場合は日本に戻る事も考えていて、10月に一時帰国した際も知り合いの教授と将来の進路について話し合ったりしました。実を言うと、その時点で私がオッケーすれば就けるポジションはありました。かなり良い話だとは思いましたが、現在戻るのは非常に中途半端な状態だと思い今回は断りました。全く成果が出ていない、あるいは既に論文を出している状態なら戻っていたかも知れません。しかし例えそのポジションが凄く好条件であったとしても、現在のテーマを仕上げない状態で戻ると自分のプロジェクトに一貫性を欠いたまま次の仕事に入る事になり、また一からやり直しになります。生活の事だけ考えればまあ悪い事ではないのですが、今後研究実績を積み重ね行く上では現在は重要な時期だと言えます。日本に戻るにしても、まずスペインでの成果を形にしてからと考えています。

    「陸上では妥協しまくっとるくせに、随分偉そうな事言うではないか!!」

 オ、オスッ!しかし先生、8月以降は「週3回の猛練習」をやらせて頂いております。週4回以上とか2部練とかいうのは、いわゆる神のレベルです。そのような方がいれば、私から陸上聖人(星人ではない)の称号を授与致しますので、ご一報下さい。
2006年12月16日 (土) 炎のおじさん目指して
 12月はぐうたら月間宣言していましたが、実は2回「も」練習しちゃってます。先週末と今日自転車バンクで3000mペース走を行い、12分53秒と13分48秒。今日はかなり余裕があっても楽にキロ5分は切れているので、1月の練習にスムーズに入れそうな気がします。

 ところで今日は久々に鉄棒をやってみました。昔はまあまあ出来た方ですが、現在どうなっているのかを試してみる事に。その結果はと言いますと、高鉄棒での懸垂逆上がりは余裕、その後鉄棒の上で反動を付けて腰で回るのも問題なし。そして陸上を始めてからは古傷の脚が心配でお蔵入りしていた前方転回(ハンドスプリング)も、助走無しでOK。特に鉄棒では昔よりも体の重さを感じますが、まだまだ健在です。よって、結構私は凄いオジサンなのではないかと思ったりなんかしている次第です。

 「ワシは今でもバック転・バック宙、鉄棒の大車輪が出来るぞ!!」

 そ、それは若いとか言う以前にまさに神です。そういう方がおられたら、ぜひとも御一報下さい。ただし「こないだ大ジョッキ20杯飲んだのだが。凄いよな?」などというのは誠に残念ながら対象外ですので、ご了承下さい。
2006年12月10日 (日) 再びノートパソコンを売る
 8月に新しいノートパソコンを買った事をこのコーナーで紹介しましたが、それをまた売る事になりました。元はと言えば、修理に出していたiBookが帰らぬ人となったために中古で買ったのですが、どうもきちんと修理していなかったのではと思い再度問い合わせていました。しばらくして同レベル機種と交換するということで、新たにPentiumIIIを手に入れたのです。そこで夏以降使っていたパソコンが不要となったため、再び中古品売買コーナーにメッセージを入れることにしました。そして二人からメールが来ましたが、いずれもナイジェリア人という事。英語もスペイン語も往復ビンタ10回レベルの文章で、しかもナイジェリアに送ってくれと書いてありました。これは明らかに怪しく、仮に本当の話だとしてもリスクが大きいのでその後無視。研究所のメンバーにもメールでメッセージを伝えたところ、一人が欲しがっている事が分かりました。学生のようですが、直接会って渡すことが出来るのでずっと安心という事で彼女に売る事にしました。
 ちなみに私は260ユーロで買ったのですが、今回350ユーロで売ります。彼女はその事は全く知りません。よって、警察に「マドリッドに詐欺師がいるので逮捕して下さい」などと通報しないで下さい。
2006年12月5日 (火) 本当の今季最終レースレポート
 日曜は予定外の200mレースに出場しました。先週の800mで今季ラストの予定でしたが、また記録会があるという事。すでにスプリント力が落ち込んでいる時期ながら、冬場の体力テストのつもりで走ってみようということで前日決めました。先週に引き続き寒いコンディションで、今回は前半リラックスしてスピードに乗る事だけを考えスタートしました。後半はいい感じで進み、隣コースの泣き走りとなった少年をギリギリまで追い込んで5人中3位でゴール。体感的には25秒台の時と同じ展開でしたが、やはりスピード不足が響いて結果は26秒82(−1.9m)。練習の200mインターバルでも春より1秒以上遅い状態が続いていたので、寒さや向い風の影響があるにしろ今の力は出し切れたタイムです。スピードが無いからと言ってがむしゃらにスタートしていたら、200mレースで涙のホームストレートという世にも恐ろしい光景になっていたでしょう。前半は今持っているスピードで効率良く加速出来たので後半も失速が抑えられ、結果的にそれなりのタイムが出たのではと思いますね。
 なお今回は先週以上に参加者が少なく、女子400mは一人で走っていました。それでも彼女も周りも明るく振舞っており、楽しく参加出来たようです。

     「もしかすると今回のタイムも自己ワーストではないかね?」

・・・ウッ、ウウウッ(嗚咽)・・・・そっとしておいて欲しいのです。でも800mと同様に、来季につながるレースだったと信じております。
2006年11月29日 (水) 今季最終レース出場記〜少年よ、これが涙のホームストレートだ
 先日の日曜は今季最終戦となる800mに参加。曇りでかなり寒いコンデションでしたが、風が無いのは好都合。今回はジュニアの記録会がメインで、高校生以上の参加者は少なめでした。最近2週間はこの800mに向けて練習して来て、特に前半400mを68秒で通過という点をずっと念頭に置いてきました。今までの800mは入りの200mの時点で35秒かかっており、今回はここでスムーズにスピードに乗るように心がけます。

 800mは3組あり私は最終組。400mでのライバル・ミゲランヘルもいますが、今回はチームメイトの伴走ということで実質6人のレースです。私はオープンの1コースからのスタート、号砲と同時に4人の高校生ランナーが飛び出しますが、すぐに差が広がったため競り合いにはならず。やや速い入りを意識して予定通り200mは32秒台で通過、400mは68秒で少し苦しくなるも、何とかペース維持に努めます。600m通過は1分45秒で、この時点では頑張ればベストタイムも行けそうな気がしました。が、ここから撃沈行進曲のイントロが流れ始め、ラスト100mは撃沈ファンファーレに乗ってチビッ子&おばちゃん大声援の中を涙を切らして突き進み、止まりそうになりながらゴール。正式タイムは2分26秒8と記録自体は自己ワースト、そして酸欠で久々にひどい頭痛。それでも今まで分かっていてもなかなか出来なかった前半からの速い入りを実行し、600mまでは32+36+37秒と予定通りだったのは大きな収穫です。しばらく1マイル対策の練習をしてきて基本となる持久力は付いたと思うのですが、800mの専門持久力を強化するには少し時間不足でした。まあ今回の調子では、仮に前半抑えても2分25秒を切るかどうかという状態でしょう。とにかく、前半68秒でどこまで行けるか確認出来ただけでも納得出来るレースでした。

 さて今回はスタート前に一人の選手に話しかけられました。たまに会う選手で、独特の訛りと顔立ちからドイツ人かと思っていました。尋ねてみると、マドリッドにはもう11年住んでいるオランダ人ということ。長身で短距離選手のような体型、走りもストライドが利いています。ちなみにレースでは1周目を果敢にトップ通過して、2分そこそこのタイムで走っていました。気難しそうな顔をしていますが、とても気さくな感じの選手です。それからあのベラベラ星人も参加、この夏に2分切りを達成したということで、今回も2分ちょっとのタイムでした。

 そして今回は60mと1000mがジュニア種目で、小学生の60mはスタブロ無しでした。1000mもそうでしたが、競技会という雰囲気ではなく皆楽しんで走っているような感じです。もちろんランシャツ・ランパン姿でかなり速い子供もいる一方で、レース中も上下ともジャージという子供もおり、そういう子供にとっては週末のレクレーションみたいなものなのでしょうね。そんな子供たちに私は涙のホームストレートを見せることが出来た・・・きっと彼らの心に焼き付いたに違いない、そして数年後それを思い出して彼らも泣いて走るのだろう、という思いで一杯です。

 この4ヶ月間は昨年同様にわか中距離選手となって計4レース出場、1マイルで記録更新し、予定外の800mでも激走(多分)出来ました。また1月から本格始動しますが、例年通り冬場は1500mや3000mレース出場の予定です。とりあえず12月は食っちゃ寝生活で過ごそうと思います。
2006年11月23日 (木) 最後の練習
 26日の800mレースに向けて最後の練習、月曜にロードで400mペース200m×4(5分レスト)を行いました。本調子ではないことに加え、前日の追い込み練習と向かい風の影響で平均30秒5と無風のトラックでも29秒前後の状態ですが、一応400mレースの平均ペース相当で4本こなせたので、まあ練習としては悪くないと思います。
 これで強化のための練習は終わりで、あとは調整をして臨みます。本番ではかなり苦しみそうですが、前半68秒での通過を踏まえた練習は出来たので、その通りに走って潰れるなら悔いはありません。とにかく今の力を出し切れるように頑張って来ます。
2006年11月19日 (日) 死闘600+300m
 今週平日は、ロードで200m×5を200m歩きレストで平均32秒台、300mペースの200m×3がいずれも29秒0という内容で、やはりスプリント力が戻っていません。200m×3でペースが落ちなかった事を考慮して、ラストの崩れが小さかったとしても400mは60秒を切れるかどうかというタイムです。来週もう一度このペースのインターバルを行ってみます。

 今日は何とか晴れ間が覗き、300mトラックで800mレースペースの600m+300mを90秒レストで行いました。先週の400+400同様初実施です。実は昨日の夕方に行おうとしたのですが、かなり暗かったせいかペース感覚がおかしく600mが1分53秒も掛かる始末。全く追い込めておらず練習にならないので、そこで中止して改めて今日行いました。結果は1分46秒+57秒5と予想通り、そのまま800mまで走って2分26秒辺りかというところです。入りの200mはやや速めを意識して32秒台、その後36秒・37秒で600mで目一杯に近い状態。+300mはどうするか迷うも涙全快で走り、止まりそうになりながらこなし切りました。600mの中盤以降のペースダウンが気になりますが、他人と走るレースではもう少し粘れるかと期待していますので、現状で記録を狙うにはこのペースで良いのかも知れません。

 とにかく26日のレースはラスト200m泣き走りは確定です。だからと言って、あまり臆病な展開は悔いが残ります。気持ちと同時に上手くスピードに乗れるような体調に整えて臨みたいですね。
2006年11月16日 (木) 4人に1人はマリアさん
 新聞で見たのですが、スペイン人女性の28%がマリア、男性の14%がホセという名前だそうです。他のヨーロッパ諸国と同じで、キリスト教の聖人名から取る場合が多いようです。女性だと他にはソニア、ヘマ、シルビア、男性ではカルロス、ホアン、アントニオなどがよく聞く名前です。カルロスは英語名のチャールズに相当します。日本の場合は基本的に漢字の組み合わせで名前を決めますので、バリエーションははるかに多くなりますね。
 ところで私の名前の「よう」はアルファベットでYoと書きますが、実はスペイン語では「私」という意味になります。なので自己紹介の時「ようです」と言うと「私です」にしか聞こえないので、面倒でも「私のファーストネームはようです」と言わないといけません。もし日本名で「わたし」という人がいれば、やっぱり珍しいですよね。と言うか、私の名前自体も日本では珍しい方ですが。。。そしてスペイン人は「や・ゆ・よ」をよく「じゃ・じゅ・じょ」と発音するので、私も記録会の結果発表などでは「ジョー、ツチジャー!」とか放送されることがあります。他の例で言うと、私の教授は「イエロー」を「ジェロー」と発音しますが、最初はさっぱり分かりませんでした。ちなみに苗字の「つちや」はスペイン人にはかなり発音しにくく、かつ聞き取りにくいようです。受付などで名前を言っても必ず何度も聞き返されるので、いつも先に私が名前を書くようにしています。

 それにしてもジョー・ツチヤって、何か凄くかっこいいですよね?中国人にかっこ良いと言われた上に、名前もイカすジョーツチヤ。今度日本に戻ってお会いする時は、「お帰りなさい、ジョー!!」と言って迎えて下さい。でも、その後ぶっ飛ばさないで下さい。決して。
2006年11月12日 (日) 涙の800m練習
 26日は800mレースに出場します。今までは400m練習の一環として出てきましたが、今回はこれが今年最後のレースという事もあり、800m用メニューに集中して行こうと思います。今週月曜はまだスケジュールが分かる前で、5キロ持久走を実施。前回よりさらにアップし22分15秒と、4.2キロ時を上回るペースでコースベスト。5000mレースなら20分前後かというところまで来ました。水曜はロードコースの200m×4(レスト200m歩き)、前回と同じ9割感覚で平均32秒1ながら、まだベスト時より1秒遅い状態です。それでも何とかペースは維持できました。
 今日は久々に雲一つない暖かい陽気の中、トラックでレースペースの400+400mをスパイク着用で行ってみました。ちなみにレースでは68+72秒で2分20秒目標です。今回初めて行うメニューで、90秒レストで69+73秒。最初の200mは33秒台で通過し、前半の400mでかなり苦しい状態。2本目は泣き走りを見せ付けました。現在800mは2分25秒位の走力で、やはり後半の持久力を上げないといけません。2セットの予定でしたが無理で、30分後に400m1本に変更し64秒1とほぼイーブンペースでまずまず走れました。800mの持久力に加え、400mも少なくとも59秒台は出せる力が必要だと思うので、平日は400mペースの練習も行っていくつもりです。
2006年11月5日 (日) 持久力はまずまず
 今週はロードでの持久走を800m伸ばして5キロで実施し、22分39秒とほぼキロ4分30秒ペース。先週末のペース走では4200mで止めてしまったのでどうなるかと思っていましたが、予想外に後半がこれまでよりかなり楽でした。現在の目標としては、5キロで20分切りのベストを出した時のレベルを目指しています。一方スプリント練習の方は、400mペースのロード200m×2が30秒4と29秒6(3本目はふくらはぎの痙攣でストップ)とまだ好調時より1秒遅いという現状です。絶対スピードを上げる必要もありますが、現状では200m30秒・300m45秒ペースの持久力が欠けていると思われます。
 よって昨日はトラックで300m×3の予定でしたが、雨だったのでロードでのインターバルに変更。木の下やバス停内で雨宿りしながら200mを5分レストで32秒目標で行い、予定の5本は難なくクリア。その後ふくらはぎに注意して追加して行き、結局32秒平均でこのペースでは初めて10本こなせました。それでもやや余裕があり、フォームもぐちゃぐちゃにならず大きな動きを意識しました。トラックなら300m45秒ペースは大丈夫なようなので、次の段階としては400m62秒位のインターバルがこなせるかどうか試してみます。そして次はレースペースと、冬練のような段階で上げていこうと思います。
2006年11月1日 (水) 国立自然公園を散策
 先日の日曜に、研究室の教授夫妻と国立自然公園に行ってきました。今回行ったのは、トレドよりさらに南にあるカバニェロという地区の自然公園です。いくつかある自然公園のうちの一つだそうで、自然の形を出来るだけ残しているせいか道路は舗装されていません。木の枝にぶつかりながらマイクロバスで一周しました。私自身は日本のサファリーパークのようなイメージを持っていたのですが、実際は動物を見つけるのは難しく、運転手の指示で双眼鏡を覗いて見るというものでした。場所によっては開けた高原に鹿の群れがいましたが、我々より数百m離れたところにおり、やはり双眼鏡が必要でした。保護されている地区とは言え、動物が人間になついている訳ではなく、トラックが近付くと逃げてしまいます。人によっては面白くないと感じるかも知れませんが、自然の本来の姿を楽しむという意味では面白い場所です。それでも、たまたま近くにいたところを何枚か運良く撮影することが出来ました。他には鷹が岩に止まっていたり、イノシシが道を横断するのを見ましたが、どちらかというとやはり広大な自然を見て楽しむといった場所ですね。この日は気温30度近くて完全に夏の陽気、25度位なら本当に快適で良かったと思います。バスを時速20キロ位で走らせてたまに止まって双眼鏡で観察、という感じで3時間ほど過ごしました。
 
 日本では見られない規模の自然公園だけに、ずっと車移動ながらかなり疲れました。写真コーナーにも「2006年写真集」の一部として掲載しましたので、ご覧になってみて下さい。