練習日誌・スペイン体験談

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2006年4月29日 (土) 火曜日に向けて調整

　来週火曜日が今季の400m緒戦、今週月曜はスケジュールが分かる前だったので、400mレースペースで200m×4（ロードコース、7分レスト）と結構追い込んだ練習をしました。5本の予定が3本でかなり乳酸が溜まってきたので、4本目を全力で走って終了。それでもタイムは28秒2・28秒3・28秒7・29秒9と2日前の疲労が少し残る割には快調でした。
　今日はその月曜練習と睡眠不足が続く影響か、どうも重い感じ。2本予定していた400m前半ペースの200mを1本だけにし、疲労を貯めないようにしました。300mトラックで28秒0とこちらも体調の割にはまずまず、本番では200mは27秒中盤位での通過になるでしょうか。緒戦で58秒台前半が出せれば、今月中にも56秒台は目指せると思います。久しぶりのレースになりますが、思い切って臨んで来ようと思います。

2006年4月26日 (水) 生物系ではよく使われる放射性元素

　チェルノブイリの原発事故から20年、スペインでもその話題が報道されています。当時私は中学生でしたが、ソビエト当局の発表とは裏腹に甚大な被害を被っていた事を覚えています。原子力の平和利用と言うとエネルギー関係がメインのように思われていますが、生物系の研究でもよく使われています。私も使用経験がありますが、放射性元素と普通の元素の区別が簡単に出来るため、イオンの輸送とか遺伝子・タンパク質合成の研究では有用な手段として知られています。
　
　さて先日、研究室の遠心機が壊れたので修理に出していたところ、「機械が放射性元素で汚染されている」という連絡がありました。実験用の放射性元素はウランとは異なり非常に害が少なく、スペインの場合特別弱い放射性元素に限っては普通の研究室内で扱うことが出来ますが、使用後の処理を確実に行う必要があります。今回はおそらくチューブから漏れていたものが遠心機の中に入ったのでしょうか。日本に比べて規定が緩いスペインでも、これは問題です。直接触ったからといって直ぐに被害が出るものではないですが、取り扱いが雑だと今後放射性元素を購入できなくなる恐れもあるので、慎重にならないといけないですね。ちなみに日本の場合唯一の被爆国ということもあって、取り扱いのための申し込みや実験結果報告を細かく行わなければならず、特別な研究室内での使用に限られています。

2006年4月22日 (土) 今年初の300+200mも好調

　今日は雨が降ったり止んだりのマドリッドの典型的な天気でしたが、予定通り300mトラックで400mレースペースの300+200mを実施しました。今週の平日は軽めに200mを2本走っただけで今日のメニューに備えました。丁度300ｍスタート直前に雨が上がり、日頃の行いが良いと違うなぁと感激しながらスタート。極端に突っ込まずに加速し、中盤から後半に掛けても余裕のある状態。タイムは42秒5で、内容と共にそれ程悪くはありません。90秒のレスト後に200mをスタート、こちらは後半必死でもがいて31秒0。合計タイムでは昨年ベストの42秒1+31秒5と同じで、現在400m58秒台前半の走力は計算出来る結果なので、現状では好調と言えるでしょう。昨年は42秒1+31秒5の時がレースで58秒1、43秒3+30秒8の時が59秒2で、「300mタイム+200mタイムの半分」より少し遅い位がレースタイムとなっています。これに当てはめると今回は42秒5+15秒5となりますから、やはり58秒台前半というところですね。また今日は300mトライアルや450m走よりも疲労は大きく、2セットは行わずに30分後に400mペースで150ｍ×3（150m歩きレスト、22秒2・22秒6・21秒7）を行って終了しました。とりあえず5月の緒戦では57秒台後半を目指していっても良いという状態ですが、勿論そのためのスピードと持久力をさらに強化していかないといけません。また昨年は毎週のように300+200mを行っていましたが、ペースチェックと強化を兼ねて月1回位でも良いかと思われます。

　今日の練習では、一人のランナーが2分レストの400mインターバルを70秒位でこなしていました。がっちりした体格なので最初は中距離選手かと思ったのですが、ハンドボールをしているという事。走り方は非常にきれいで、陸上選手と変わりありません。このメニューを10本こなすと言っていましたが、私ならこのペースでは2本で力尽きるかと思われます。彼は1500mなら4分30秒位で走ってしまうでしょうね。本当に陸上選手に転向してもらいたい素材です。またこの前の日曜は、3000m障害8分47秒・1500m3分50秒というランナーが練習していました。ジョグペースでもバネがあって切れのある動きで、ハードル2台と水壕越えの300m走は8割ペースと言って余裕の46秒台でした。なおハンドボールはスペインでは割とメジャーなようで、たまに試合がテレビ中継されています。

2006年4月20日 (木) あまり使っていないが、やはり必要な携帯電話

　昨年10月に携帯電話を買って以来、私から掛けての通話時間は3時間20分、掛かって来て話したのは2時間となっています。掛けるのは殆どがマドリッド市内で、金額にして5ヶ月で1万円かかっているかどうかというところ。買った頃はアパート探しの際に大活躍していた携帯電話、最近は私から誰かに掛ける機会も少なくなり、掛かって来る場合も殆ど実家の両親からです。それも2週間に1度位です。時間は15分位なので、長電話ではありません。ちなみにヨーロッパとアジア間は通話料金が一番高く、携帯から日本に掛けると1分間で130円くらいかかります。電話で長話をするような友人はこちらにもいないので、暇だから誰かに掛けてみるということはないですね。メール機能も付いていますが、アルファベットしか表示出来ない上に入力が非常に煩わしく、むしろ電話で話した方が良い位なので殆ど使っていません。このように必要最小限の使用にとどまっており、持っていてもいなくても同じような感じと言えます。それでも固定電話すら持っていなかった時に比べて、特に他の人が私に連絡を取りやすくなったのはメリットです。最近はアパートのシルビアが育児のため頻繁に外出するのが難しいため、何かあったら私に連絡するように言ってあります。
　ただしシルビアは私をパシリに任命した訳ではないので、「タバコとビール買って来て～♪」というような事は絶対ありません。念のため。

2006年4月17日 (月) 強化練習追加

　昨日も練習出来る体調で、前日今一つ追い込めなかった事もあり300mトライアルを実施。41秒3と早くも300mトラックでのベストタイ記録をマークしました。このタイムにも拘らずダメージは少なく、15分後に150mを追加出来ました（20秒4）。このタイムに満足することなく、今季は40秒84の自己記録を300mトラックで破るつもりで強化していきたいです。

2006年4月16日 (日) 強化練習週間の結果

　今週はスペインのゴールデンウィークに当たり、これを利用して強化練習週間とすることにしました。日曜、木曜そして土曜と久々に週3回の練習で、以下のような内容でした。

日曜：200+200+300m (30.5, 28.7, 43.3, レスト10分+15分)
木曜：150ｍ×3 (18.8, 19.1, 19.5, いずれも全力でレスト15分)
土曜：200ｍ×3×2 (29.0+29.8+30.4, 28.9+30.2+30.0, 400mレースペースでレスト200m歩き、セット間40分)

　日曜は前日の450mの疲れが残っており、1本目は軽めに走り2本目から400mペース。バネがなく切れのない動きの中で300mのタイムはまずまずだと思います。
　連休初日の木曜には疲労も抜け、快晴で絶好のコンディションだったので、昨年レースのあったマドリッド南部の400mトラックまでピクニックがてら出掛けました。郊外にあり景色も中々良い場所です。この日の練習は絶対スピード強化が目的で、この手のメニューは1本目から狙っていかないとタイムが出せないので集中して走りました。前半から大きな腕振りを意識した結果、18秒8のベストタイム。150mは追い風に助けられた2年前の19秒0がベストですが、今回は無風でこのタイム。2本目以降はさすがに落ちたものの、200m25秒台前半は現実的な目標です。土曜日まで特に背中からハムストリングにかけて筋肉痛が残りましたが、それだけ前半から加速が出来ていたと思われます。
　その土曜日は400mレースの前半・中盤・ラストを意識して3本走る練習です。筋肉痛に加え風の影響で思うようなタイムではありませんでしたが、このメニューでは初めて2セットこなしました。去年は平日にロードコースで行っており、1セットしかこなせないと思っていました。今回は1本目の入りが遅かったため、大きく潰れることなく2セット出来たとも言えます。それでも2セット形式では150m×3×2 が限界と思っていただけに、自信にはなりました。今後は27.0+28.0+30.0秒位を目標にしていきます。

　という訳で休養も必要という事で週3回の練習でしたが、予定通りのメニューはこなせました。そして現在200mのスピードは十分で400mも58秒台後半は出せる状態であることが確認出来ました。来週末は元々レース出場の予定でしたので、トライアルと強化も兼ねて今季初の300+200mを実施したいと思います。このタイムでレースタイムの予想が出来ますが、42秒0+31秒0で走れれば58秒フラットは計算出来るので頑張ってみます。

2006年4月9日 (日) 4年振りに450m走にトライ

　今週月曜は200ｍ×4を実施しました。昨年は平日練習は全て400mレースペースで、今年は平日の200mインターバルも300mペースや全力で走るなど変化を付けて行きたいです。とりあえず10分レストの300mペースで行い、最初の2本は27秒3、27秒5と快調。このタイムならトラックでは26秒中盤となるので、200mは既に25秒台が出そうな状態です。3本で終わる予定がストップウオッチが止まっておらず、それならばと1本追加して29秒3。ひどいとまでは行かないがケツ割れになりました。
　
　昨日はトラックでは初めてとなる450m走にチャレンジ。4年前に河川敷コースで行った時は75秒、2度目の今回は69秒の設定です。200m29秒台、400m60秒台での通過を考えていました。先日400m×2を実施した時と同じ感覚でスタート、しかし結果は71秒6。250mが39秒5なのでイーブンで走り切った事になりますが、もう少し前半から突っ込むべきでした。2本目は350mにするか迷いましたが、1時間レストで再チャレンジ。今度はやや速い入りを意識して250mは38秒5、その後は300m46秒5、400m63秒4と失速し結局72秒4でしたが、本来はラストで止まるくらいの展開を考えていたので、むしろ1本目よりは良かったかと思います。ちなみに2本目を見ていた他のランナーが「ラスト100mは鬼のように失速していた」と言っていましたが、ラスト50mが9秒0ですからまさに撃沈行進曲です。
　
　やはり短い距離のインターバルの方がレースペースかそれ以上でこなせるので、今後は従来通り300mや200mをメインにした練習を行い、機会があれば450mも走ってみるという事にしていきたいと思います。

2006年4月5日 (水) 特攻隊と私

　昨日の昼食時に、研究室の教授が「太平洋戦争中の日本に関するテレビ番組を見た」と言っていました。スペインではしばしばこういった番組が放送されており、多くの人が原子爆弾の事は勿論、沖縄や硫黄島での悲劇、特攻隊の事について知っています。「カミカゼ」という言葉はスペインでも有名ですが、元々の意味を知る人は少ないようです。ずっと昔にモンゴルが日本に攻め込んで来ようとした時、暴風雨があって失敗、その風を人々は神風と呼んだ、と説明すると興味深そうに聞いてくれます。もちろん神風特攻隊についても、行きの燃料しか積んでいなかったと涙ながらに説明しています。ちなみにスペインは世界大戦には参加していませんが、スペイン内乱の後で参戦の余力が無かったという事です。特にスペイン人が興味があるのは、日本が戦後の荒廃から急激に発展を遂げたという事のようです。
　ところで昨年末に帰省した時、私の母が「もし戦争中なら、あんたは絶対に特攻隊に志願していたと思う」と言っていました。衝動的にとっぴな行動に走ることがあり、それを指して言ったのでしょうか。勿論私自身は戦争反対ですが、戦時中ならそういう愛国青年になっていたかも知れないという事です。現在は願わくは、400mレースで前後半全て追い風という神風が吹かん事を祈っております。

2006年4月1日 (土) 400mレースペースの練習開始!

　4月に入り、今日からいよいよ400mレースペースでのスプリント練習を開始しました。今週月曜は、ロードコースで2日前の400ｍ×2と同じペースで200mを5本、5分レストで31秒前後と向かい風の割には動きは良かったと思います。
　今日は300m×2+150mを行いましたが、1本目は400mレースペースで41秒9。暖かく無風だったとは言え、シーズン中並みのタイムで驚きました。実際にはゴール前で止まり掛けたのでややオーバーペースだったようで、現状では42秒台中盤から後半が適正ペースかと思われます。2本目は全力で、初の41秒台2本を達成するつもりで40分レストの後スタート。惜しくも42秒3でしたが、300mはすでに41秒前半の走力はありそうです。その20分後の150m全力走は、疲労が残る中でしたが大きい動きを意識して20秒1。いずれも好調だった昨年4月当初をさらに上回る内容で、3週間後の緒戦では58秒台前半も期待出来そうです。今後は今日のメニューの他に、300+200mや必要に応じて450m走なども取り入れていく予定です。

　そういう訳で、今日もチビッ子エースとしてかっこいい所を見せておきました。40分レストの間、一人の男の子がずっと付いて来て私の真似をしてストレッチなどをしていました。今日のサッカーの試合には出番が無く、いじけている様子だったので少し相手にしてやりました。6歳で、名前を聞くと見事な巻き舌で「セルヒオ」と答えました。この様に非常に優しく接しており、邪魔だからといって蹴散らしたり、「面白そうなおもちゃだね♪お兄ちゃんにも貸してごらん!」などという事は絶対していませんので、ご了解の程を。

2006年3月29日 (水) 2度目のニセ銀行員電話

　先週末に、研究室に1本の電話が掛かって来ました。明るい声で銀行員を名乗っており、私の通帳番号を知りたがっているようで、すぐに以前と同じパターンのニセ電話と気付きました（昨年10月の体験談参照）。無視して切ろうとしたのですが、今回はちょっと相手をおちょくってやろうと思い、日本語で「よく分からないんで、もう一回言ってもらえますか?」と尋ねてみました。案の定相手が聞き返して来たので同じ事を言うと、諦めた様子で「えー、また後で電話します。」と言って切れました。
　
　この日は気持ちに余裕があったので少し遊んでみたのですが、実際こういったケースで真に受けて相手にしている必要はありません。海外旅行先でしつこく付きまとわれたという話はよく聞きますが、しつこく声を掛けられて迷惑でも、ついつい英語で対応したくなります。私がキューバ旅行をした際も、なまじ私がスペイン語で対応するから買って買って星人が寄って来たのだと思います。でも迷惑だと判断すれば、彼らとはコミニュケーションを取らなくて良かったのです。日本語でまくし立てても全く失礼などではなく、むしろ「お前のその態度が非常識なのだ！！」と言えます。という訳で、次に掛かって来た時のためのお遊び対策を考えておこうと思います。

2006年3月25日 (土) 3月練習の集大成・61秒で400m×2

　月曜は父の日（キリストの父サン・ホセにちなんで）という祝日で、平日では昨年以来のトラック練習を行いました。20分レストの300ｍ×3を実施し、45秒１・45秒0・45秒1とこのメニューでは過去最高タイム。2日前の練習が今一つだった事もあってスパイク着用で気合を入れ、狙い通りの45秒台平均でした。このペースになると速さを意識する余りチョコチョコした動きになりがちなので、3本とも腕振りと足の切り返しを意識して走りました。2本目以降は同時にリラックスを心掛け、それもペース維持につながったのかも知れません。
　
　今日は曇っていたものの雨には降られず、400m×2を実施しました。今まではレストが短いこともあって、せいぜい2本とも65秒位が精一杯でしたが、今回はぎりぎりイーブンペースで走れると予想した61秒を設定しレストは40分。勿論スパイク着用で、久々にチビッ子の声援を浴びてのスタートです。2本とも前半はレースよりやや抑えた感じで通過し、1本目は61秒2（200m通過29秒9）、2本目は後半泣き走りおじさんに引っ張ってもらって61秒4（200m通過29秒9）でした。前後半で1秒5位落ちているので完全なイーブンではないですが、現在の走力プラス2秒と考えても狙い通りで、タイムトライアル以外では練習最高タイムです。このペースになると後半はかなり頑張る必要があり、疲労度もそれなりに大きいですが、動きのリズムはまずまずでした。とにかく61秒で2本こなせたというのは、3月練習の集大成として良かったのではと思います。来週からは、いよいよ400mレースペースでの練習となります。4月下旬のレースでは、まずは58秒台中盤を目標にしています。

2006年3月23日 (木) さよならフローリアン

　共同アパートのフローリアンが、先週末にマドリッドでの短期研究を終えてドイツに帰国しました。最近3週間は殆ど顔を合わせていなかったのですが、帰国前日の夜には久しぶりにゆっくり話をしました。

　フローリアンの思い出で一つ忘れられない出来事があります。ある日シルビアが、「出かける時に窓を閉めていったのに、帰って来たら開いていた」と言って来ました。おそらく誰かが留守中に戻って来て閉め忘れたのでしょうか。フローリアンも知らないという事で、管理人が入ったのかと思いました。しかしシルビアは、管理人でも許可無しには入れないと言っており、それでは誰が入ったのかという事になりました。シルビアは「以前の住人が非常識な人だったので、返していない鍵を使ったのかも」と言いましたが、ちょうどガス代が異常にかさんでいた時期と重なっており、私は管理人がチェックしに来たのだと考えていました。結局分からず、しばらく様子を見ることにしました。

　翌日私が帰宅すると、シルビアが「言っちゃ駄目よ」と前置きして、出かける時にフローリアンが窓を開けるのを外から見たと言って来ました。つまりシルビアは最初から知っていたのですが、フローリアンが言い出しにくい状況は分かっており、コミュニケーションが取れず彼女から直接聞く事も出来ないので、サングラス先生にはならず敢えて詰問せずにいたのでした。シルビアも結構思いやりがありますね。

　こんな事もありましたが、お互い楽しく過ごせたと思います。現在はフローリアンが残していった洗剤やティッシュペーパー、チョコレートを有効活用しております。そして夏には観光でまたマドリッドに来るそうなので、再会を楽しみにしています。

2006年3月18日 (土) 走れない600m

　今週月曜は、このところお馴染み3分レストのロード200m×5をさらにペースアップして実施。平均31秒で、感覚的にも800mよりずっと速いペースでこなすことが出来ました。この平日メニューも来週が最後になるかと思います。
　
　今日はまた天気が悪く、雨の中でまず600m走を行いました。昨年7月以来の実施で、トライアルのつもりでスパイクを履いて1分43秒位を目標にスタート。雨は小降りになり気にならないものの、300mは51秒台とやや遅い通過。後半も維持したつもりでしたが54秒かかり、結局1分46秒0というタイム。何とか800mレースの平均ペースという内容でした。昨年実施時に比べ当然現在の400mの走力は劣るものの、それでも59秒台は何とか出せると思いますので、それを考えると今日のタイムはやや不満です。前半300mを48秒台で突っ込んだ前回と比べても今ひとつ追い込めておらず、その後は敢えてレストを短めにして、20分レストで300m48秒1、10分レストで200m31秒1をこなしました。最初の600mでダウンする位なら効果も大きいと思うのですが、中々難しい距離です。

　ちなみに今日はあのベラベラ星人が来ていましたが、何だか一人で愚痴をこぼしているような感じで、お互いのレースや近況の話は全然しませんでした。それからいくら更衣室の中とは言え、素っ裸のまま話し続けるのはやめて下さい。本当に。

2006年3月15日 (水) ママになったシルビア

　10日前に、同じ共同アパートのシルビアに男の赤ちゃんが産まれました。最近やたら太ってきたなーと思っていたのですが、実は妊娠していたのです。元々太り気味の体系だし、タバコはスッパカパー、ズボンも普通のジーンズを履いていたので私もフローリアンも気付きませんでした。下腹部の出方で区別出来ないといけなかったのですが、これでも日本ではエラソーに看護学校で生理学を教えていたという訳です。。。
　
　何はともあれ、母子共に元気です。現在は目も開いており、時々泣きはするものの私は全く気になりません。当然シルビアは仕事を休んで育児に専念しています。先週末は恋人が仕事のため、彼女のいとこが来ていました。シルビアのお父さんは亡くなっており、お母さんは病院に入院中ということで、かなり大変そうではあります。それでも楽しそうに過ごしており、「神様からの贈り物」と大変喜んでいます。現在は恋人とは結婚はしておらず、詳しい事情は聞いていませんが、私も手伝える事があれば協力したいですね。まずはお祝いとして赤ちゃんの服をプレゼントしようかと思っています。

「絶対に最低野郎の子供ではないのだな?」

　私がシルビアに最初に会ったのは昨年11月なので、それはあり得ません。生理学的に考えて。

2006年3月12日 (日) 夢の対決！泣き走りおじさんvsアジア代表 350m勝負

　今日は風が強いものの気温20度近い陽気。600mを走ろうかと思っていましたが、47秒平均の300m×3を行うことにしました。1本目は46秒6とアップシューズにしてはかなりのペース。丁度先月のこのコーナーで紹介した「泣き走りおじさん」が来ており、350mを50秒で走るということ。おじさんは今季既に400mで60秒を切っており、58秒台を踏まえたタイム設定でしょうか。私は今まで350mは走ったことがなく、今日も最初は考えもしなかったメニューです。スプリント練習を始めていないものの、折角なのでトライしてみようということに。いずれにしろ、私も400mレースのつもりで全力で走らないといけません。そう、遂に「涙のホームストレート日西対決」が実現することになりました。二人ともスパイク着用で、やる気満々です。
　
　スタート後は泣き走りおじさんが飛ばしていき、私が追う格好に。私も飛ばしているつもりですが、前半は追い付かず。後半は例によっておじさんが泣き始めて徐々に差が詰まり、ラスト50mで遂に捕らえました。ここからは、チビッ子サッカー選手の保護者の目の前を二人の泣き走りランナーが通過していき、止まりかけながらも1mほどの差で私が先着しました。タイムは51秒0、400mレースと殆ど同じ展開だったことを考えると、現在は私も59秒台の走力はありそうです。しかも走り終わった後の酸欠はそれ程ひどくなく、昨年並にこれまでの冬練はよくこなせたと言えるでしょう。
　
　350mは一人で走るのは嫌なので今まで行わなかったのですが、今日の様に競り合う形であれば非常に良い練習になると思います。丁度良い練習パートナーを見つけましたね。なお泣き走りおじさんは、来週オーストリアで開催される世界ベテランズ室内大会に200mと400mで出場するそうです。是非頑張って来て欲しいですね。

2006年3月10日 (金) 200m×8の後の涙

　先週末は、雨の合間を縫って土曜の夕方に練習。7分レストで300m×3を行い、52,50,47秒台でした。10分レストで5本の予定でしたが、寒いし風も強いので早めに切り上げてしまおうと2本目以降はスパイクに履き替えてペースを上げてみました。このメニューは、最終的には10分か15分レストで平均45秒が目標になるでしょうか。
　そして今週は火曜日に、ロードで3分レストの200m×8を実施。最初は5本を2セットのつもりでしたが、続けられそうなのでそのまま続行。平均33秒で、ラストも34秒とほぼ同じペースで8本出来たのは大きいというか意外でした。ところが、終了後の幽霊ジョグ中に両ふくらはぎの痙攣発生。激しい痛みに耐えながら、オレンジ色にきらめく街灯の下で涙しました。以前にも書きましたが、私は頻繁にふくらはぎの痙攣を起こし、両方同時というのも珍しくありません。去年も4月の平日練習で両方とも痙攣しました。いわゆる故障とは異なるものの、十分な水分補給を行うなど気を付けたいとは思います。ちなみに陸上を始めた頃に両ふくらはぎ＆腹筋のトリプル痙攣を起こし、エビのような格好で悶えていた事がありました。

2006年3月8日 (水) 偉大なるホセ・ルイス

　先日テレビで、スペインの牛追い祭りについての番組が放送されていました。日本でも紹介されているかと思いますが、道路に牛を放して人々がキャーキャー言いながら逃げるという祭りで、けが人は勿論亡くなる人もいるという事です。この番組では、人々が逃げ惑う中で牛を全く怖がらず逆にあやしている一人の老人が紹介されました。周りの人も不思議そうにその様子を見入っていましたが、実はこの牛の飼い主であることが分かりました。ホセ・ルイスという人で、ルイスは苗字でなく名前になります。日本で例えれば、「よう」と「いちろう」で「よういちろう」といったところでしょうか。牛から見ても、普段世話をしてくれている人間は分かるんですね。

　何ともほのぼのした映像でしたが、インタビュアーが「もしこの牛が死んだらどうするか？」と尋ねた時、突然泣き出して「私も一緒に死ぬ」と答えたのです。我が子のように愛着のある牛とはいえ、もし祭りで大きな事故があったら殺されてしまう運命にあります。いつ来るか分からない別れの日、それを考えると私も熱いものがこみ上げて来そうになりました。

　ところで、以前私もこの牛追い祭りに参加しようと思っていたのですが、教授に絶対参加してはいけないと言われ止めました。私としては、牛に追いかけられる中での300mトライアルなど非常に効果があると思うのですが、いかがでしょーか？もし日本のテレビで、道路に血だらけで倒れながらガッツポーズをしている私の映像を見ましたら、それは牛に追われて300mで40秒を切ったという証ですので、そっと涙しながら快挙をたたえてやって下さい。

2006年3月5日 (日) スペインのインターネット事情

　今日はスペインのインターネット事情についてお話します。スペインのインターネットの普及は日本に劣っているとは思えず、殆どの大学そして多くの企業や商店がホームページを持っています。またメールでの連絡というのも極々普通で、私が最初にマドリッド陸上協会に問い合わせたのもメールでした。この時は英語で書いて送ったものの返事がなく、スペイン語で再度問い合わせたところ返事が来たという経緯があります。最近は電話での応対にも大分慣れては来たものの、急ぎの用事でなければやはりメールの方がじっくり内容を確認出来るので良いですね。なお私はインターネットは研究所の回線を使っており、たまにトラブルがあるものの思うように使えていると言って良いと思います。またこれも日本と同じように、携帯でのメール交換も日常的です。私自身は携帯での入力が非常に面倒に感じるので、メールは全てパソコンから読み書きしています。
　
　さて1月の体験談にも書いたように、スペインにもインターネットカフェ（正確にはカフェ形式ではない）がありますが、日本のように仕切られておらず、横並びにパソコンが置いてあるだけです。日本の場合、「覗かれては困る」という理由で不必要に（少なくとも私はそう思います）壁で仕切られており、中も個室のようにくつろげる形式になっていますよね。スペインでは「覗かれて困るようなものなら見るな！」という感覚なんでしょうか、一風殺風景ながらあくまで目的に適った形式であると言えますね。まあインターネットに対する依存度と言うか、位置付けの差が出ているとも言えるでしょうか。ちなみに使用料は1時間で200円位で、サービス無しで単にインターネットを使用するということを考えれば妥当な値段でしょうか。・・・・えっ、また質問ですか?

　「覗かれて困るというのは具体的にはどういうのだ？」

　それはもう、言わずと知れたってやつではないでしょうか。やっぱり。

2006年3月4日 (土) 週末になると雨のマドリッド

　今週は平日にロードコースで2回練習。週末が天気が悪いとの事で、繰り上げるつもりで木曜の夜に走りました。月曜は200mジョグつなぎの200m×10で、1本目が34秒と予想以上のオーバーペースでしたが、その後持ちこたえ何とか平均37秒でこなせました。木曜日は800mペースということでレスト3分の200m×5を実施。この日も動きは良く平均33秒、5分レストの300m×5に比べると疲労度は小さく、2セットも可能なメニューかと思われます。明日は多少の雨でも練習するつもりで、レスト10分で300m×5を50秒平均で行ってみたいと思います。・・・え、何ですか?

「大雨なら練習しなくて良いと誰が言ったのだ?」

　えー、前向きに検討したいと思います。