戻る - 参加 

練習日誌・スペイン体験談のページです

2006年6月25日 (日) 夢の対談・1500m世界チャンピオン&泣き走りアジア代表
 今日は久しぶりに300mトラックでの練習で、400mレースペースの300+200mを予定していましたが、最初の300mが44秒台と予想以下の状態だったので、30分レストの300m×2に変更しました。その2本目も44秒台で、400mH以降のレースと練習の疲労が出て来ているのかも知れません。体は軽い感じなのですが、昨年のベストを出した直前と状態が似ており、今回も疲労を貯めないように臨みたいと思います。
 
 さて、今日は最近よく顔を合わせる黒人の女性ランナーと話をしました。いつもジョギングしかしていないのですが、長身で速そうな選手であることは一目で分かりました。それでもロードの10キロが35分位かなとしか思っていませんでした。彼女はポルトガル出身で、スペインには8年住んでいると言っていましたが、1500mのベストが3分57秒と言った時には耳を疑い何度も聞き返しました。紛れも無く世界のトップレベルのタイムで、五輪は4回出場しアトランタの6位が最高という事。このレベルならネットですぐ検索出来るので調べたところ、アテネ世界選手権で金メダルを獲得したカルラ・サクラメントであることが分かりました。私も名前は知っていたものの、世界チャンピオンだったことは知らなかったので2度驚いた訳です。

 彼女は私と同じ歳で既に選手としてのピークは過ぎていますが、出来れば世界大会に再び出場したいという事。現在は私が所属する大学での勉強を希望しているそうです。それにしても気さくな人柄で、ユニバーシアードで日本に行った時は英語が通じなくて困ったと笑っていました。

 今後も何度か彼女と話す機会はあると思いますが、田舎町の300mトラックで陸上世界チャンピオンと話をするというのは、昨年のノーベル賞受賞者との対談に匹敵するのではと信じています。
2006年6月20日 (火) ノックアウト後の志願連投
 先週1週間は、日本から来た友人とのマドリッド観光のため休暇を取っていましたが、土曜日は予定通り400mハードルに参加しました。3年前のレース以来全くハードル練習しておらず、調子もやや悪い状態という中で、持久系練習の一環として走る事にしました。

 土曜日はベテランのマドリッド選手権と重なっていることもあり、参加者の殆どが若い選手。18〜22歳対象の選手権で、400mHを含め何種目かは記録会も兼ねています。400mHの一般の部は4人。私は一番アウトコースからのスタートです。前半200mは33秒位で通過するつもりで、実際無理のないペースでした。8台目までは脚が合わない事もありましたが、余りペースダウンせずに進んで行きます。しかし9台目は完全に脚が合わず殆ど止まりながらハードリングし、10台目は脚が上がらずハードルをお尻に引っ掛けて後ろに倒れそうになりました。結局ヘロヘロになってゴールし、タイムは女子の最下位より悪い74秒85。3年前は脚が全然合わなくても70秒ちょっとでしたが、やはり当時の400mの走力レベルまで上げないとハードルは走り切れないと分かりました。

 練習の一環とは言え余りにも400mHがひどかったので、すぐに翌日のレース出場を決意。野球で言えば、ノックアウト後の志願連投です。800mより後に600mが行われ、成年も参加出来るという事で、この600mを走ることにしました。まだ前日の疲れが残っており、2日連続で勇ましく散るかという状態でしたが、敢えて追い込み練習のつもりで参加しました。600mは普段は中学生種目、中学生の組の後に成年の部がスタートしましたが、速そうな選手ばかり(後で聞いたら800mが1分53秒とか59秒とか!)。もうぶっち切り最下位は確定ですが、スタート前に話した中学生の「最初の200mは速めに入って、その後貯める感じ」というアドバイス通りに走ることにしました。スタート直後で案の定最下位、それでも200mまでは余り離れ過ぎないように頑張って追いかけます。その200mは31秒7で通過、その後は前との差はどんどん広がり苦しくなってくるも、400m通過は係員の読み上げで66秒台。ラスト200mも気合で踏ん張り、得意の涙のホームストレートを見せ付けてゴール。タイムは1分41秒4と練習ベストと1秒しか変わらない好タイムで、予想以上に走れました。結果的には200mの速い入りが決め手になりましたね。ラップは31秒+35秒+35秒なので、理想的と言えるでしょうか。何より前日の撃沈劇から気持ちを切り替えられたのは大きく、敢えて連日走った事は持久系の練習として非常に良かったと改めて思います。

 そして、希少価値のある600mの公認タイムを手に出来た事を忘れてはいけませんね。
2006年6月11日 (日) 一人で走った200m
 昨日の記録会は、先週に引き続き100mと200mに出場。前回が手動計時で12秒4と25秒6で、今回も電動で同じようなタイムが出せる気がしました。

 先に100mが行われましたが、フライングの連発。私の前の組は4回もフライングしており、結局3人がスタート出来ませんでした。私はまたベテランのミゲルと同じ組で、隣のレーン同士。そのミゲルが一回フライングをし、2回目でスタート出来ました。終始リラックスして走れて、12秒台中盤は行ったかという感じ。他の選手にも「ピッチが非常に速くて良かった」と言われて調子乗男君になっていましたが、タイムは12秒94。やや風が向かっていたとは言え、予想外に悪い結果です。ミゲルは13秒1台で、前回好走した2人がそろっていじけ虫でした。これでは200mで25秒台は絶対無理だーやめちゃおうかな〜?と思いましたが、スピード練習の一環として出ているので予定通り出場することにしました。

 200mは100mの1時間半後で、疲労は全くなし。ただ既に夜9時を回っており、棄権する選手が続出でした。私の組も5人エントリーしていたのに、スタートしたのは私とミゲルの二人。とにかく100mの結果から見て、力んでも逆に沈むだけだと思ったので、やはり前半からリラックスを心掛けることに。その前半は大きい動きを意識しながらも、力みはなし。内側からミゲルが迫って来ますが、直線に入る前に足を痛めて止まってしまいました。その後私は全力で走り続け、アジア代表悲願の組1着ゴール。すごくインチキですけど。結果は26秒13で、100mの状態を考えればよくこのタイムで走れたという内容です。ちなみにミゲルは膝の裏を痛めていました。彼はいつも2、3種目掛け持ちし、今回も100m・三段跳・200mと立て続けの出場でした。週5回は練習しているとの事で、体力的には私よりずっと上だと思うのですが、やはり無理があったようです。

 それから200mのスタート前に、私が二次コールを行うというもう一つの凄い体験をしました。たまに審判は選手に頼んでおり、今回も「出来るか?」と聞いて来たので引き受けました。コースとゼッケン番号を読み上げるだけなので簡単なのですが、日本では絶対出来ない体験なので面白かったですよ。

 今回は不調という結果に終わってしまいましたが、200mはタイムトライアル同様の中で調子が悪いなりに26秒そこそこで走れたのは収穫でしょうか。2週続けてスピード練習、そして来週は400mHと800mで持久力強化と考えればタイムが悪くとも無駄ではありません。今度は泣き走りで頑張ってきます。
2006年6月6日 (火) 夢と消えた組1着
 4日は400mハードルに出場予定でしたが、痛恨の2時間寝過ごし。いじけ虫は出る、サングラス先生にはどつかれるという中で競技場に向かうも、既に男子400mHは終わっていました。代わりとして800mも考えましたが、とりあえず100・200mを走る事にしました。女子400mHのスタート前に計時トラブルが起き、手動計時に変わってしまいましたが、最近行っていない短い距離のスピード練習の一環として気楽に臨みました。なお普段は、ゴール時のビデオ画像をパソコンに送ってタイムを見ています。今回はビデオだけは動いていたので、おそらくパソコン画像にトラブルがあったため細かく分析出来ず「手動扱い」になったと思われます。

 結果から先に言うと12秒4と25秒6で、風は計測が無かったものの公認の範囲だったと思います。そして400mで少なくとも57秒台を出せるスピードは付いています。200mは100mの40分位後で疲労はなく、100m無しでも全く同じ結果だったと思います。特に後半は、リラックスしながら腕で引っ張っていくという理想的な状態でした。100mは90mまで僅差の先頭で、アジア代表夢の1着ゴールが頭をよぎりましたが、結局3位か4位でのゴールでした。ベテラン4人と少年一人が一緒という組で、泣き走りおじさん、そして先月13日の400mレースで争ったベテラン選手・ミゲル(本名ミゲランヘルだが、先日紹介したミゲランヘルとは別人で区別するため)がいました。200mも100mで同じ組だった4人が入るというグループ。ちなみにミゲルには100mで僅かに敗れたものの、200mでは後半引き離しました。彼はいつも私を意識しているようで、私も現在は一番のライバル選手として目しています。今季は直接対決2勝2敗です。

 さて実は今週末も記録会があるようで、800mの出場を予定しています。もし400mHが行われれば、こちらを走ります。これまで殆ど毎週試合出場していますが、いずれにしろ週末は練習するし、レースごとの参加費は無料なので一石二鳥だと思いますね。
2006年5月30日 (火) 強風でも58秒台
 先週土曜日は、今季4回目の400mレース。1週間前の練習の疲れが残り、レース前の調整の200m走も普段より1秒以上遅い状態でした。しかし昨年同時期も同じ様な状態から回復したので、今回もその再現を狙っていました。実際レース当日には疲労はなく、かなり軽い感じです。しかし夕方6時でも30度以上で、乾燥しているとは言えだるく感じます。アップは短めにして、体力温存で臨むことにしました。そして今回は、前回のレースで一緒の組だったもう一人のベテラン選手・ミゲランヘルと一緒に話しながらアップをしました。

 400mレースは最初の種目で、私はミゲランヘルと同じ組。前回彼には勝ったとは言え僅か0.3秒差、今回も争う事になりそうな気がしました。私は5人いる中の丁度真ん中コースからのスタート。前半は追い風を利用して無理なく進む感じでした。後半に入ると内側のミゲランヘルが追い上げて来て抜かれますが、300m地点で私が再び抜き返します。その後は熾烈な涙のホームストレート争いを見せ、私が今回もまた勝った!と思われましたが、再度ミゲランヘルが迫って来てほぼ同着でゴール。結果は彼が58秒60で、私は58秒67。またまた57秒台はなりませんでしたが、後半向かい風でも僅かながら前回を上回ったのは救いでしょうか。ラスト100mは私自身は泣き走りに必死で風を感じなかったのですが、ミゲランヘルは正面から風が当たりまくっていたと言っていました。なお今回はマドリッドに来てからは初めてゴールタイマーがある試合でしたが、私の組のトップは52秒台で差が大きかったので、ゴール直後は私も「また58秒台かな?」位にしか想像出来ませんでした。

 このミゲランヘルは現在45歳ながら昨年は800m2分8秒、1500mも2年前は4分30秒前後で走っていたそうです。小柄で私同様に脚が太くて短いので、見掛けは速くなさそうですが、中距離でこれだけ走れれば400mが58秒前後でも不思議ではありません。それでも59秒を切れた事を子供のように喜んでおり、私との競り合いで好タイムが出た事に対し感謝してくれました。私は最近のレースや練習でベテラン選手のアシスト役を務める格好になっていますが、結果的に私も全力を出し切る事になるので悪い事ではありません。いつか自分自身の記録向上につなげられると信じて、今後も共に楽しんで行きたいと思います。それから、2月の体験談コーナーで紹介した長髪の似合わないルーベンも400mに参加。52秒位のタイムで、今回はしっかり短髪になっていました。また1500m専門の色白のセルヒオ、何だか体が絞れていないどころか太った感じで、サングラス先生に2時間は説教されるかという状態。お馴染み泣きおじさんは脚の具合がまだ悪いそうで、残念ながら今回は来ていませんでした。

 さて今後の方針ですが、6月はリフレッシュも兼ねて100・200・800mの参加を考えています。ハードル練習が出来れば400mHも走ってみたいですね。練習の調子が良くて絶対記録が出そうなら400mを走りますが、当面は他種目を優先させ、7月に再び400mで記録を狙いたいと思います。現在ペースやコンディションによらず常に58秒台というのは決して悪い状態ではなく、良い見方をすれば調子の波が小さいので練習計画も進めやすいと言えます。停滞していると考えるよりはポジティブな姿勢で取り組めますので、これからの暑い時期を乗り越えながら頑張って行きたいですね
2006年5月25日 (木) 静かにアパートを去って行ったシルビア
 今月始めに、共同アパートのシルビアが退室しました。この件について最初に知ったのは、管理人である研究所の教授からのメールがきっかけでした。時々生活の様子やガスの使用状況を尋ねてくるのですが、今回は「シルビアはすぐに出て行かなければならない」という文面がありました。以前からこの教授とシルビアは上手くいっていないのは分かっていましたが、明らかに退去を命じている文章なので、翌日気になって教授に理由を尋ねてみました。すると言いにくそうに、シルビアがずっと家賃を払っていない事を明かしたのです。当然教授は払うか退去するか彼女に伝えましたが、シルビアは退去の意思がないため、やむなく裁判所を通じて退去通告をしたという事。ちなみに赤ちゃんが産まれた事は知らされていませんでしたが、これは全く問題ではなく、あくまで契約上の問題という事です。

 実は私も、シルビアの状況については何かおかしいとうすうす感じてはいました。例えば私とベアトリス(以前の住人)が掛け布団を買ってもらった時、「私は買ってもらえなかった」と不満気に言っていました。またアパートの暖房が壊れていた時に、臨時で小型電気暖房を買ってもらったのですが、教授は「シルビアには何も言われていない」とベアトリスの分しか買って来ませんでした。この時私は研究室のを借りており、結局シルビアにそれを貸しました。シルビアは事ある度に「必要なものは管理人が買う義務がある」と声高に言っており、少なくとも家賃は払っているのかと思いきや滞納大魔神。レストランで働いているものの、常勤ではないため収入が厳しいのは分からないでもないですが、そりゃ家賃を払わなければ何も買ってくれません。ちなみにマドリッド市内に家族や恋人が住んでいるので、払えなければ同居すればいいと思うのですが、実は前夫との間に生まれた15歳の娘がおり、やはり問題があるのかも知れません。また私とは仲が良いものの、以前の住人と何度かトラブルがあったようです。自分の義務を放っておいて権利ばかり主張する性格なので、教授も嫌がっていたのでしょう。以前私が赤ちゃんの服をプレゼントした時とても喜んでくれましたが、残念な形での退室となってしまいました。

 なおこの教授は、「街中にビラを貼って探すのではなく、学生とかヨウみたいに(←ここ重要)しっかりした人に貸したい」と言っていました。あはっ、やっぱり分かるんですね。なんて言ったって国際派良識的人格者ですから。

「最低野郎の話をしといてやるから、その教授のメールアドレスを教えろ。それから暖房は壊れたのではなくて、お前が壊したのだ。」

 すみません、人格者発言は取り消しますから、それだけは勘弁して下さい
2006年5月21日 (日) 久しぶりにまとまった練習
 祝日だった月曜は300mトラックで練習。このところレース続きで、それも練習の一環と考えていましたが、持久力アップおよびペースに変化を付けるためにも1ヶ月振りに450mを実施しました。前回はほぼイーブンで71秒6、今回は前半から飛ばして行くよう心掛け69秒8でゴール。ぎりぎりですが、やっと目標にしてきた70秒切りを達成しました。300mの通過は45秒2で前回より2秒は速く、それがタイムアップにつながりました。30分後の150mも、疲労が残っている割には19秒9とまずまずです。

 今日は逆に速いペースで追い込んでみようということで、1分レストの200+200mと変速400m走を行いました。200+200mは300mペースでスタート、5年前によく行っていたメニューです。今回は27秒0+28秒6で、2本目は泣き走りおじさんと走りました。風の影響もあり1本目は26秒台が出ませんでしたが、まずまずのタイムです。ちなみに5年前トラックで行った時は27秒9+29秒7でレースでは59秒台、プラス2秒と考えて現在は57秒台後半は射程圏内です。勿論レースをこのペースで走るのは無謀で、スタンドを埋め尽くす程のチビッ子が応援しても59秒はかかると思います。あくまでハイペースで追い込む練習として行なっていきたいです。そして変速400m走は、まず200mを300mペースで走り、その後50m流してラスト150mを全力という内容。この前の練習で泣きおじさん達が350mで行っていたものを真似してみました。40分後にスタートするも、疲労で最初の200mが28秒6もかかりましたが続行。50m流しは10秒9、そして150mは24秒7でトータル64秒2。次回は1セット目に行って60秒そこそこ位を出したいですね。これもハイペースのメニューとして使えそうです。

 なお泣きおじさんは5分レストで200mを2本走り28秒前後のタイムでしたが、脚に違和感があり来週末の出場は微妙という事。それでも最後に、一緒に走った事に対してお礼を言ってくれました。彼は100mが13秒台前半で私とスピード自体の差はあるものの、今日のように+200mを引っ張ってもらうのは、お互いにも良い練習になると思いますね。
2006年5月17日 (水) 昨年から8レース中58秒台が7回
 3回連続でのレース出場記、13日は前週に引き続いて同じ競技場での400mレースで、夕方でも30度近い夏の陽気の中で行われました。前回は前半抑える展開で58秒4で、今回は前半を通常通りに走って何とか57秒台が出るか?と予想していました。アップでの動きもまずまずで、良い予感がします。

 さて今回も、前回一緒の組になったベテラン選手(泣きおじさんとは別人)と同じ組になりました。この前の彼は59秒8で、今回は出来れば57秒台で走りたいという事。ちょうど競り合いになるかも知れないと思いました。そしてスタート。前半はやや突っ込んだ感じですが無理の無い状態で、中盤は外側の例のベテラン選手を捕えようと頑張ります。ラストの直線前で彼を抜いて、5人中2位の位置でゴールへ突き進みました。しかし350mで逆にベテラン選手に抜き返され、結局3位でゴール。300m地点で抜いた選手にその後抜かれるということは、かなりラストで失速していたという事ですね。完全に潰れた訳ではないものの、ラスト100mは17秒近くかかったと思われます。タイムは58秒76で前回をやや下回りましたが、現在はどんなペースで走っても58秒台の実力であることが分かりました。ちなみに組のトップは56秒6。前半から差を感じ、56秒台はまだまだ遠いという事を痛感しつつも、いつかはあのレベルに達するのだという思いは消えていません。持久力のみならずスピードも含めた総合的なレベルアップが必要ですが、目指し甲斐のあるタイムです。

 今回も色々な人と話しました。謎の混成選手アウグスチンは砲丸と200mに出場、ブラック兄さんは100m・高跳び(1m70台)そして200m(23秒3)。ちなみにブラック兄さんは10種競技で6000点台の記録を持っているそうです。100mと200mではピッチの効いたシャープな走りを見せていました。また昨年秋の1マイルレースで会ったベテラン選手も私の事を覚えてくれていました。そして400mで同じ組だったベテラン選手は、100m・400m・200mに立て続けに出場し、それぞれ12秒7・58秒2・26秒2と余裕でこなしていました。昨年の1マイルレースでよく見かけたので元々ロードランナーかと思っていましたが、100m10秒8・200m22秒8がベストのスプリンターだったそうです。皆頑張るなー凄いなーと、尊敬の念で見ておりました。

     「お前もアジア代表なら、200m&400m&1500mとかに出場してみたらどうなのだ!」

 いや、やはり無理はいけないっちゅー事で了解して頂きたく思います。27日も400mで頑張りますので。
2006年5月10日 (水) 100m・400mダブル参戦記
 先週土曜日は100mと400mレースに出場。前日まで雨の予報でしたが、晴れ間が覗き競技開始の午後6時でも暑い位の陽気。100mはマドリッドでは初で4年振り、現在12秒5前後は出せると予想していました。今回は400mが100mの直後ということもあり、100mを記録狙いで走り400mは練習の一環として走る事にしました。トラックはマドリッド郊外にある去年2回走った場所で、到着した時ホームストレートがかなり強い追い風だったので、参考記録になるかなと思いました。100mは本当に久しぶりですが、色々と細かい事を考えたところでレース中は一つも実行出来ないと思ったので、とにかくリラックスする事だけを意識しました。

 今回は表彰のある大会で、100mのみ予選と決勝が行われました(他はタイムレース)。私はいきなり1組目、右隣には長身で非常に体格の良いランナーがいて、すぐに置き去りにされそうな予感。号砲と共に一発でスタート、まあ無難に走り切ったという感じで、6人中4着か5着でゴール。直後は12秒台前半は行ったかな?という感触で、とりあえず400mレース終了後にタイム確認することにしました。なお言わなくてもお分かりの通り、予選落ちでした。ちなみに隣のランナーは私より遅く、思いっ切り見掛け倒しだったのですが、一番端のコースだったので持ちタイムが最も遅かったと思われます。

 400mは100mの30分後位の開始で、当初は30分なら余裕かと思いきや結構疲れが残りました。それでも400mが6組目のスタートだったのは少し幸いでした。さて今回は来週末に記録を狙うことを踏まえて、練習の一環として走ることに決めていました。前半から鬼のように突っ込むパターンも考えましたが、逆に疲労が残るのも嫌なので、前半やや抑えるパターンを試してみる事に。抑えるとは言っても60秒は切りたかったので、気持ち加速を弱めるつもりでスタートしました。等速も楽な感じで前半を通過、後半はエンジン全開で走り、前を行く2人のランナーに迫るように5人中3位でゴール。疲労度は普通に走った時と変わりはなく、レース全体として見れば追い込んで走ったと言えます。そして今回は遂に泣き走りおじさんとの本番対決が実現し、おじさん1コース、私が2コースという素晴らしい配置。前半は内側から少し気配を感じましたが、結局私がおじさんの姿を一度も見る事無くゴールしました。

 ゴール後に100mのタイムを確認すると12秒66(+0.5m)。予想を少し下回りましたが、内容共に悪くはない結果だと思います。そして400mは58秒43で、こちらは予想以上の結果です。おそらく28秒4+30秒0位のラップで、ラストはまた泣き走りでしたが15秒台後半では行けたと思います。前半抑えても前回と殆ど同じタイムというのは自信になり、58秒台を出すならこのペース配分の方が無理が無いとも言えますね。この2種目の結果から、現在はスピードと持久力のバランスは良い方だと思います。ただ400m56秒台を目指していく上では、100m12秒4台は目指していかないといけません。今後のスピード強化が課題となりますね。なお泣き走りおじさんは400m61秒2で、ベストの状態であれば涙のホームストレート競走が見られただけに、今回はちょっと残念でした。

 そして今週末は、いよいよ記録を狙って400mを走ります。これまでの2レースの結果から、ぎりぎり57秒台かというところですが、恐れず自分のレースをして来たいと思っています。
2006年5月4日 (木) 400m今季緒戦参戦記
 2日はマドリッド自治州の祝日、市内で行われた記録会で今季初の400mレースに参加しました。スケジュール発表前は13日が緒戦になると思っていましたが、現在もある程度の記録は狙えそうなので迷わずの参加です。マドリッドは4月末から気温25度以上の快晴が続いており、この日も良いコンディション。疲労も抜けて体調面も良い状態で臨むことが出来ました。そして今回は、共同アパートのホルヘが見に来てくれました。

 昨年7月以来となる久しぶりの400mレースとあって少し緊張しましたが、まずはいつも通り前半から積極的に入るという作戦。1番アウトコースなので組内では私が最も遅いと思われましたが、迷わず自分のレースをしようと決めてスタート。100m地点までの加速はまずまず、その後バックストレートでどんどん抜かれますが、リラックスしてしっかり自分のリズムを維持。差が開いた中盤も踏ん張り、ラストは涙を切らして得意の泣き走りを見せるも大きく潰れずにゴール。ホルヘの計測では58秒6台だったので58秒台はぎりぎりかと思いましたが、正式には58秒2(手動)。先日の300+200mのタイムから予想した通りの結果で、内容的にも現状での力を出し切れたレースでした。あわよくばラストをもう少し!とも思いますが、緒戦としては合格点です。しかし逆の見方をすると、現在既に状態が良いだけに、昨年同様あまり伸びずに終わる可能性も十分あります。これはやはり練習内容を工夫していくしかないでしょうね。

 さて今回見に来てくれたホルヘは元々陸上にはあまり関心が無いようで、スポーツ歴もバスケットを少しやっていた程度という事。トラック競技を直接見るのも初めてだそうなので、涙のホームストレートの原理などについて色々と説明しました。それから今回のレースでは、ライバル・泣き走りおじさんとの直接対決はなりませんでした。タイムが近いので、今年中に一度は同じ組になるかと思います。他の競技の方では、中学生位のジュニアを対象に300m,600m,1000mが開催されましたが、それぞれ400m,800m,1500mに進む前の段階としては、やはり適切な距離なのではないかと思われますね。さらに年少になると60mや500mなどがあり、日本でも陸協レベルの大会でこういった距離のレースを行えば、競技人口が増えるきっかけになるかも知れませんね。

 前日の月曜がメーデーで祝日だったので4連休の最終日でしたが、参加者もまずまず多く盛り上がっていた大会でした。