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練習日誌・スペイン体験談のページです

2007年6月30日 (土) スペインベテランズ選手権の様子・その2
 宿泊しての遠征レースは、スペインでは今回が初めてです。マドリッドからムルシアまでは高速バスも通っており列車より3割位安いのですが、当日出発とあって渋滞の場合あたふたするだろうと考えて列車にしました。ホテルは案の定軒並み満室でしたが、2つ星で一泊26ユーロの格安ホテルが空いていたのでそこにしました。そして一番大きいのは、全国大会にもかかわらず他の大会同様参加費無料という事。最初の登録料に含まれている訳ですが、交通費等がかさむことを考えると非常に助かりますね。
 そしてムルシア地方の気候ですが、地中海沿いのせいか高温多湿です。バルセロナなどと同じように、道沿いには椰子の木が植えてあったりなど地中海地方らしいトロピカルな雰囲気をかもし出しています。今回は30度を越えていたので特に長距離レースには厳しいコンディションだったと思います。それでも日陰は結構涼しく、梅雨時の日本に比べると良い方かなと思いましたね。またスペイン東岸部に共通している水道水のまずさも予想通りでした。

「運営面は今一つ」
 大会要項には「○時間前には受け付け完了」などと書いてありましたが、実際はかなりルーズな設定でした。私も本来なら受付が間に合わず100mは走れないはずだったのですが、何の問題も無く最終コールまで済ませました。また100mレース時に背中のゼッケンを忘れていたものの、既にスタート直前だったのでそのまま走らせてくれました。しかし肝心な場面で色々と不平不満が噴出。200mレースでは初めてスターターを務めたと思われる青年で、「位置に着いて」でいきなりピストルを撃ったり、「用意」の後が長すぎたりでブーイングが出まくっていました。またあるハンマー投げの選手などは「これはスペイン選手権なんだ。しっかり測ってくれ!」とヒステリックに怒鳴っていたくらい。他の役員も、200mでクラウチングで構えている最中に用具を片付けるためコースを横切ったりしていましたし、記録の張り出しも抜けている種目が結構あったりとお粗末と言えばお粗末なレベルですね。実は昨年と同じ場所での開催なのですが、一度経験した事で役員全体の緊張感が無かったのかも知れません。いずれにせよ、マドリッドでの記録会の方が良くオーガナイズされていたような感じでしたね。

「マドリッド勢が大活躍」
 今回もマドリッドの競技会でよく会う人達と再会し、また他地区の選手とも少し話が出来たのは楽しかったですね。競技場まで車に乗せてもらったのはマリアノという45歳のランナーで、100・200mではいずれも4位と頑張っていました。娘さんも見に来ていましたが、彼女も100m12秒22がベストでスペインジュニア選手権に出場する程の力を持っています。またカチョおじさんがM40の1500mを本家カチョばりのスパートで優勝(4分17秒)、その他の知り合いもメダリスト・入賞者続出で、彼らにとっては今季最後になるであろう大会に花を添えていました。そしてマドリッド選手権に出場していた84歳のランナーもいましたが、今回は88歳が最高で100・200・400・800・1500・5000mの6種目出場!100mで疲労困憊になった誰かとは大違いの大健闘ですね。勿論全種目とも優勝でした。そしてお馴染み泣き走りおじさんは400・200mに出場、記念撮影も行いました(http://tsuchiya400m.sakura.ne.jp/IMG_0881.JPG)。でもいくらレース後で暑かったとは言え、Tシャツ位は着て下さい。汗でベトベトして気持ち悪いです。ちなみに昨年の大会で泣いている写真も紹介します(http://www.fotografiadeportiva.com/aguilas%2Dveteranos%2D2006/carreras/slides/D2_199_IMG_0039.html)。

「M35チェック」
 これは詳細を割愛させて頂きます。結構自信が付いたということだけを報告致します。それ以上は何も聞かないで下さい。

 
 今回は時間が無くて全く観光出来なかったのは残念ですが、海辺の様子など少し写真を撮ったので、また後で写真コーナーでまとめて掲載したいと思います。
2007年6月25日 (月) スペインベテランズ選手権参戦記・第1部
 先週の土日はスペインマスターズ選手権。地中海沿いにあるムルシア自治州のアギラという場所での開催で、私もこの大会を今年のメインとして来ました。今回は100・200mの参加で、土曜日の夕方の100mに向けて朝マドリッドを出発。しかし電車が遅れてムルシアに到着し、アギラ行きの電車に間に合わず。最悪タクシーで移動かと思っていたところ、偶然知り合いのマドリッドの選手に会い、車に乗せてもらえることになりました。午後3時には到着しましたが、昼食時と重なってトラックに役員は誰もおらず、戻ってきた頃には既に競技開始30分前となっていました。

 という訳で慌てて受付を済ませ、ろくにアップも出来ない状態、加えてこの競技場特有という強風のため記録は期待出来なさそう。それでも何とか12秒台は出そうとスタートを切ります。終始リラックスを心掛けるも余り切れのある走りではなく、前との差もかなりありました。何だか14秒位かかっているようなレースでしたが、13秒02という結果。思った程ひどい訳ではないものの、やはりギリギリで12秒台が出なかったのは残念!しかしそれ以上に問題だったのは、この1本で非常に疲れてしまったこと。ホテルに戻ってからの食事でも吐きそうになるし、100mを1本走っただけでは絶対ありえないような脚の痛みも発生。思わぬ体調不良ながら、翌日の200mに向けて気持ちを切り替えて臨むことにします。
 
 200mは午前11時からの開始。脚の痛みは無くなりましたがだるさは残っており、いずれにせよリラックスして走るしかない状態。私の組は5人でスタート、前半は意外とスピードに乗っており150mまでは快調でした。が、やはりと言うかラストまでは持たずにゴール前で失速、それでも何とか3位のままゴール。記録の方は向い風2.3mとあって26秒91、加速から等速までは良く前半から置いていかれなかったのは収穫でしょうか。

 最近の練習が好調で期待していた全国大会。そこで体調不良とはサングラス先生も殴り甲斐があるというものですが、シーズンはまだあと1ヶ月続きます。次なる目標の400mに向けて既に気持ちを切り替えています。例え記録会でも良いタイムが出れば嬉しいですし、また頑張って行きたいですね。そして第2部として、大会の様子やムルシア地区の雰囲気について後日追加レポートします。
2007年6月16日 (土) 全国大会に向けてスピード系は好調
 来週末のスペインベテランズ大会は100・200mの出場です。5月以降スピードは順調に上がっていることを考えると、今季一番のメイン大会でこの2種目を走れるのはベストではないかと思われます。火曜日はまだ疲れが残っていたので、回復を兼ねて坂コースで400mペースの200m2本。向い風もあって動きが今一つの割には、2本とも28秒台とタイムが出ています。そして今日はこの時期には珍しく午前中からの雨、また坂コースで今度は300mペースで2本。再び向い風とあって28秒4・27秒9でしたが、今季初めてこのコースで27秒台が出ました。スピード面に加えて、2回続けて400mレースの後に200mを走った事で、200mのための持久力強化も図れたと思います。
 
 腰の不安でスタートが自重気味だった春先に比べて、このところの200mは前半が力強くなってきており、それがタイム向上につながっていると思われます。全国大会では条件が良ければギリギリ25秒台も狙えそうです。ちなみに100mは土曜日の午後5時からになります。バルセロナやバレンシアの南にあるムルシアという海沿いの地区での開催で、土曜の朝に出発して一泊し翌日200mというスケジュールです。時間があれば少し観光も楽しんで来ようと思います。
2007年6月11日 (月) マドリッドベテランズ選手権参戦記
 先週土曜日はマドリッドベテランズ選手権に参加。冬季と同じマドリッド郊外のトラックでの開催でした。この日は夕方から雨が降ったり止んだりでしたが、400mレース開始時には殆ど気にならない位になっていました。体調の方は疲労も全く無く体が軽い感じで、今回こそは60秒切りをと意気込んで臨みました。

 400mは1組目で50歳台の選手も混じっていました。右のコースにはライバルのミゲランゲルがおり、良い目標です。前半は無理のないペースで進めて、300mでミゲランヘルに並びかけます。しかし抜くことは出来ず、ラスト20mはかなり失速してゴール。ひどい潰れ方ではないものの、タイムの方は微妙。確認すると60秒20でまたも59秒台はお預けでした。ミゲランヘルが58秒8だったので、私もゴール前でのロスが無ければ60秒が切れていたのですが力不足でした。まあ今年のレースの中では一番走り切った感覚は大きく、本当にもう少しのところにいると言えるでしょう。ちなみにM35では3人中3位、インチキですが涙の銅メダル獲得で表彰台に上がりました(http://tsuchiya400m.sakura.ne.jp/img_0795.jpg)。やはり良い男だと思います。特に私が。ちなみにトップは55秒台でした。

 今回は400mの疲労が大きかったものの、60秒を切れなかったとあって再び200mに参加。前回の時より疲労が残っており、今度こそ途中で足がつるのではと思いましたが、走り出したら結構良い感じでした。タイムも26秒54と良かった訳ですが、この200mを走った事で400mの持久不足というのがより明らかになりました。200m1本なら26秒そこそこは出せるところまで上がっていますが、持久力も同じように上がっている訳ではないようです。それを念頭に置いて練習を積んで行くしかないですね。なお200mはライバルが多く7人中6位、とりあえずは6位入賞♪という事でご了解頂ければと思います。

 ところで今大会の200mと400mでは、特に50歳以上のランナーでスタブロ無しのスタンディングスタートが多かったですね。スタートで思い切り飛び出すという感じではないので、むしろスタブロが無い方が良いのでしょうね。そのせいか400mはおろか200mでも自分の腕時計で自己計時という人もおり、ベテランズ大会ならではの珍しい光景を目にしました。そして走ればいつも金メダルという老齢のランナーも参加。何と85歳ということですが、私の祖父と同じ歳です。ちなみに祖父は一人では歩けずトイレにも行けません。そういう年代でありながら400mと200mを完走。冬季ベテランズ大会では800mを走っていたので、本当に走るのが好きなんだと思いますね。また前出のミゲランヘルとその同僚は全国大会では5種競技に出るとの事で、その練習として円盤投げや幅跳びにも出場していました。

 来週末はスペインベテランズ大会で、前にも書いたように100・200mに出場です。スピードは順調に上がってきているので、いずれもシーズンベストは十分可能です。そして初めてとなる全国大会をスペインで経験出来る訳で、また雰囲気を楽しんで来たいと思います。
2007年6月7日 (木) 墓穴を掘ったスペイン人
 研究室のギリシャ人同僚から、あるハプニング話を聞きました。彼女が研究所近くの道路に車を止めようとした時、他の車にぶつかりそうになったらしく相手が文句を言って来たそうです。しかしその言い方が常識外れの口汚いもので、「君は外国人でスペイン語もよく話せないからな」とまで言ったとの事。しかしギリシャ人同僚も一枚上手で「私は外国語を2つ話せる」と反撃したところ、さらに相手は怒ったという事でした。彼は大学の事務職員だそうですが、実は他の人からも問題視されるような人格の持ち主との事。ちなみに同僚のスペイン語は非常に流暢で、ネイティブと遜色がありません。例えればケント・デリカットの日本語位と言えます。しかもかつて留学していた先のルーマニア語も多少は覚えているそうなので、4ヶ国語を話せるということになります!

 私自身はここまでの人には遭遇したことはありませんが、別の問題として、相手が上手く話せないとイライラしたりするのは往々にしてあります。勿論仕事の場などで余りにも通じないのは駄目ですが、特に自分が外国語学習の経験が無いとその大変さが分かりません。私もかつて英語が話せない頃、中国人留学生が日本語を間違えたりすると陰で友達と笑っていたような最低野郎でした。実際は彼らの日本語はとても流暢なものです。その後の語学学習で私自身も苦労を痛感した訳ですが、同時にどの位話せれば良いのかというのを把握出来るようになったので、上手く話せない事は決して恥ずかしい事ではないと思えるようになりました。ギリシャ人同僚も当然そういう事は知っていますが、理論派でかつ非常に機転の利くタイプなので、今回の思わぬハプニングもむしろ笑い話くらいの感覚で振り返っていました。
2007年5月31日 (木) 学位認定
 最近私自身の契約について色々と手続きをしています。契約そのものは今年12月までの予定で、その間に論文が出せれば日本に戻ることを考えています。ただ来年以降条件の良いポストがスペインで見つかれば、もう少しこちらに留まりたいという考えも残っています。現在の給料は同年代のスペイン人と比べれば大きな差はなく、一人暮らしあるいは共働きなら問題なくやって行ける位です。同じ研究所の事務員などは常勤でも私より遥かに給料が安い事を考えると、外国人ながらもかなり恵まれている方でしょうか。しかし色々な事情を考えると、あと1.5倍、いや貰えるならいくらでも欲しいぞ!(←死刑禁止)というところなのです。

 そのための条件の一つとして、スペイン政府公認の博士号を得るという手段があります。日本語訳が難しいのですが、「学位認定」が適訳かと思います。これは海外で取った学位をスペインでも公式に通用させるための手続きで、日本やアメリカにはないヨーロッパ独特の制度です(ヨーロッパ間の国の場合も適用)。私は学生ビザで滞在していますが、学位認定を行えば就労許可書も取りやすくなり、常勤研究員や企業でのポストを獲得出来る可能性は大きくなります。ただし、研究関係以外の仕事に就くとか契約研究員のままなら必要ありません。同じ研究室にギリシャ人同僚がおり、事ある度に申請するように言われて来ましたが、必須ではないのでずっと放っておきました。学位認定自体は本当に事務的な内容で、論文発表や討論を行う実質的な学位授与とは全く違います。それでも今後スペインには長く滞在しないとしても、その間の条件が良い事に越したことはありません。そういう事情を踏まえて、来年の契約更新をするしないに関わらず、一応学位認定の手続きをしたいと思います。もちろん研究実績が伴わないといけないので、そちらも頑張らないといけません。
2007年5月27日 (日) 400mレース第2戦
 昨日は400mレースに出場。表彰形式のある大会で、レベル的にはいつもの記録会と殆ど代わらないものでした。マドリッドは1週間ずっと天気が悪かったものの、幸い雨には降られずに済みました。今回は掲示板にも書いたように200mにも出場しましたが、元々は勿論400mのみの予定。前半ペースをやや上げて60秒切りを目標にしていたものの、月曜の練習で200mインターバルを計6本と追い込み過ぎ、レース前日まで疲労が残ってしまいました。レース前のアップでもスピードが出ておらず、どうなるのかという思いでした。

 レースでは1コースからのスタートで、前半から置いて行かれるも楽に加速して等速につなげるのは上手く行きました。後半も前回よりは苦しかったものの、崩れずに2秒落ち位の感覚でゴール。ただ前との差がかなり大きく、また60秒を越えたかも知れないと思いました。間もなくタイム発表があり60秒66という結果で、やはり前半あまりスピードが出ていなかったようです。それでも前半さらに上げてもその分後半落ちて同じ位のタイムだったと思うので、ペース配分としては良かったと思います。調整するつもりは無かったレースとは言え、やはり今回は直前にちょっと追い込み過ぎましたね。

 400mの疲労がそれ程でもなかったので、練習のつもりで1時間後の200mにエントリー。ジョグやストレッチで何とか走れる状態に持って行きました。レースではスタートを少し強める感じで飛び出し、意外にも前半は健闘。ゴール前は止まりそうになるも大崩はせずにゴール。タイムも無風で26秒90と、400mの後にもかかわらず前回を上回りました。なお今回は久しぶりにベテランの泣き走りおじさん(昨年2月の体験談参照)も登場、本調子には程遠いという事ながらも、彼も頑張って400・200mを走っていました。他にもこの2種目をこなした選手が何人かいましたが、やはりメインが400mとか400mHの人達で、200m専門だと逆の順序でもきついかと思われます。

 次回は6月10日のマドリッドベテランズ選手権になります。スペイン選手権の400mは22日の金曜になるので参加出来ず、翌日の100・200mにエントリーします。よってマドリッドベテランズの方で400mを走る予定です。5月は調子が上がらない中でレースを含めて練習量はこなせ、そのレースでも最低限の走りは出来たという意味では予定通りでした。これから上げていくための基礎は付いたと思うので、まずは2週間後のレースに向けて上手く調整していきたいと思います。
2007年5月19日 (土) 燃える男の300+200m
 今日のマドリッドは午前中から30度近い暑さ、その中で来週のレースに向けて今季初の300+200m(90秒レスト)を行いました。先日のレースで最後までしっかり走り切るという点はクリアしたので、今度は前半のペースを上げることで60秒切りを目指します。自転車バンクで行って45秒4+33秒9、抑えた時よりずっと速く300mを通過出来ていますが、それでもプラスの200mがもう少しです。感覚としては、普段と近いように加速してバックストレートでは気持ち抑え気味に等速、という無理のない感じ。これは上手く行ったようですが、やはりまだラスト100mの力は不足しています。今日の時点では、60秒切りは本当に微妙ですね。その30分後に300mを追加し全力で44秒5、2本目なのでこの位でしょうか。スピード自体は200mでは26秒台後半は出せそうな感じで、少しずつ上がってきているような気がします。

 来週平日は、スピード強化も兼ねて200mインターバルを行う予定です。レースでは前半200mを28秒5位で通過出来れば、大きく潰れずに59秒台が出せると思うので、もう一段階強化するつもりで頑張ってみます。
2007年5月17日 (木) 今季初の400mレース参戦記
 15日はサン・イシドロの日というマドリッド市のみの休日(私の居住地区は休日ではない)で、天候にも恵まれ予定通り400mレースを走って来ました。現在は持久力以上にスピードがまだ上がっておらず、練習タイムからも60秒を越えそうなのは予想していました。かと言って前半から無理に飛ばせば、昨年7月のレースのようにラストで死ぬのは明らかです。とにかく前半無理せずに、最後までしっかり走り切ることを目標にします。
 
 今回は先に100mを走りました。全体を通してリラックスして走れたものの、後半の伸びは今一つ。12秒台はどうかという内容で、後に確認して13秒07でした。その直後が400mでしたが、意外と疲れてしまい手足もしびれ出す有様。それでも無事にスタートは切れました。前半でどんどん抜かれて行くも、慌てずに自分にペースで進めます。200m過ぎでスパート開始、良いリズムで最後の直線に入り追い上げ、一人の小柄な黒人選手を抜いてゴール。タイムは60秒53と惜しくも60秒は切れませんでしたが、殆ど予想通りです。ゴール前で少し止まりかけたものの問題ない程度で、前後半1秒落ち位と思われイーブンに近い形でした。そして前半抑えても後半は一杯に追い込んだレースだったので疲労はかなり大きく、やはり現状での力を出し切れたと言えるでしょうか。またタイムは別としてレースの見栄えは良かったようで、他の選手に「良かったんじゃない?」などと言われました。とにかく練習の一環としても上手く走れたレースだったと思います。
 
 次回は来週土曜日で、少し前半のペースを上げて59秒台を目標にしたいと思います。今週末と来週の練習でも、それを意識して追い込んだ練習をする予定です。
2007年5月12日 (土) スペインは衰退する!?
 先日、研究室の教授が「スペインは再び将来は衰退していく」と言っていました。働こうとする意識が低い割りに、生活環境や賃金改善を求めたりするデモが多いことを指して言っていたのでした。ちなみにスペインでは、かなりの頻度でデモが行われています。とは言っても警官と衝突するような激しいものではなく、一般的な範疇内です。近年では3年前の列車爆発テロ後のデモが最も大きく、この時は私も参加しました(現時点では生涯唯一のデモ参加)。何かにつけてデモを起こすというのは、少なくともスペインでは決して特別な行動ではないようです。また現時点でのスペインの状態はヨーロッパの中でも良好で、東欧に比べればはるかに暮らしやすい環境と言えると思います。

 私も当初はさすが自己主張の強いスペイン人らしいと思っていたのですが、客観的に見ると、仕事はしたくないけどお金は欲しいという人が多い事が原因という見方もあったのですね。現実に当人としてはしっかり働いているという自負があっても、直接関係ない事はやらない風潮が職種や会社の規模の大小に関わらずよく見られます(公務員は言うに及ばず)。相手が客でも自分が間違っていなければ意見ははっきり言う国民性ですが、これとは別のものです。特に同じスペイン人でも、海外在住の経験がある人はこの辺りをしっかり認識していますね。私の周りの人は「日本人は凄く働くし、休暇も少ない」などと言ってきますが、皮肉の意味も込めて「実際はそんな事は全然無い」といつも答えています。それならスペイン人は仕事とプライベートの切り替えが上手いのかと言うと、実はそうでもない人が多いように感じます。こういう国民性ではあるものの、経済状態が破綻しそうだという程でもないので、しばらくは問題なく現状が続くのか?というところですね。教授の言っていた事が本当かどうかは、もっと先にならないと分からないと思います。
2007年5月5日 (土) 200mレース参戦記
 昨日は記録会での200mレース、今週始めは10度位の気温だったものの、再び暖かくなりました。さて月曜に400mペースの200m×3を行ったのですが、1本目から31秒台と絶不調。まだ本調子ではないにしても、疲れているのかと思われるタイム。当初26秒台前半を予想した200mはどうなるかという感じでした。

 レースは午後8時半頃スタートでしたが、まだ明るく照明はなし。私の組は5人のスタートで私は3コースだったので、持ちタイムは一番良いと思われます。今回も前半無理せず後半勝負で行こうとスタート。と、ここでフライングの号砲。振り向くと、私に向かってイエローカードが差し出されています。「ワシかね!?」というところしたが、右脚が動いていたということ。気を取り直し2回目でスタート、前半まずまずで後半もしっかり走りきれた感触で3位でゴール。26秒台は間違いないと思いましたが、結果は27秒12。前回と逆で予想以下のタイムでしかも無風、キャーという感じの自己ワーストタイムとなってしまいました。確かにがっかりですが、直前の練習状況がそのまま出た形で、やはりまだまだ本調子ではないという事です。ちなみに私の後ろ二人はベテラン選手で、3人揃っていじけ虫タイムとなりました。

 その後何人かの選手と話したところ、「ピッチが速く後半伸びていた」ということ。元々後半勝負のつもりで走ったので、内容が良かったのは救われました。そう、再び調子乗男君の登場です。これが力んで後半バテバテの泣き走りだったら、調子云々以上に後悔していたと思います。勿論後半追い上げる展開でも26秒そこそこは目指さないといけないので、満足していてはいけません。

 今後ですが、15日と27日に400mを走り、6月末のスペインベテランズ選手権(全国大会)に照準を合わせて行くつもりです。昨年まではどのレースでも記録を狙う気持ちが強かったのですが、現状を考えて5月はタイムより内容重視の方針で行きます。よって、どんなに調子が悪くても練習量は確保していきたいですね。15日のレースは60秒を越えるかも知れませんが、不調だからといって前半から無理に突っ込んだりせず、あくまで上手くペース配分して現状での力を出し切れる走りをしたいと思います。
2007年5月2日 (水) 野球の話ですが
 私がスペインにいる間にも、日本ではランニングフォームや練習法について色々な理論が出てきていますね。そしてそれを聞くたびに、私がいつも思い出すことがあります。陸上ではなくて野球の話なのですが。

 20年ほど前に発行された野球の技術書で「科学する野球」というシリーズ書があります。村上豊さんという方(故人)が著者で、自身は戦前の野球経験がありながら従来の根性主義練習や長距離メインの走りこみを一貫して批判し、物理学的知見からフォームや練習法を説いた、当時としては画期的な本でした。現在も密かな支持者がいるようで、私自身も傾倒していた時期がありました。大きめの書店になら今でも置いてあると思います。

 ただ今となって考えてみると、村上さんは物理には強いが生理学の知識が不足していたのではと思います。例えば、野球選手は100m11秒台の走力がなければ失格ということで、50m位の距離を繰り返し走るメニューを紹介しています。具体的には50mダッシュして歩いて戻るというのを30本以上。陸上をしている方ならもうお気付きでしょうが、本当に絶対スピード養成を目指すなら、レストを長く取って本数は抑えないといけません。既に同時代の陸上教書にはそう書かれています。実際私もやりましたが、10本目以降は惰性の状態でタイムも9秒位になっていたはずです。しかし野球人からすると「50mの5本や10本程度で強化は出来ない」というのが現実で、村上さんでもその考えは変えられなかったのだと思います。またフォームにしても、物理学的には有利でも筋肉の構造上負担がかかるもので、これも実際には無理がありました。例えば走り方では、ストライド走法による踵着地・腿を上げることの重要性を力説しており、ある日本人スプリンターの写真を出して「これでも腿の上がりが足りない」と言っています。

 このように運動生理学の知識が無いと簡単に洗脳?されてしまいそうな内容なのですが、プロ選手の写真や実名を出してまでも過去の悪しき慣習を否定し改革を求めている、という点では革新的な内容でした。いわく「○○選手は100m12秒台で俊足と言われているが、日本の女子スプリンターより遅いのでは話にならない」とか、ある投手のフォームに何箇所もバツ印を付けたりとか・・・・実際に現場の指導者と議論を交えた事もあったようです。勿論良い例も示しており、確か投手ではカネやんと梶本隆夫さん(知ってますか?)、打者では大リーグのホームラン記録保持者・ハンクアーロンだったと思います。野球そのものや選手の知識がある方なら別の意味で楽しんで読めますので、一度ご覧になってみて下さい。
2007年4月28日 (土) スピード系はかなり好調・450mは涙
 火曜の夜はロード坂コースの200m×4。人通りが多いこともあり、レストを10分と長く取って300mペースで行いました。27.3・27.9・28.8・30.1と最初の2本は予想外にもベスト時並、現状では後半のペースダウンが大きいものの、速いペースで追い込む目的は果たせました。そして今日は450+400+300mにトライしました。自転車バンクですが72+64+46秒を目標にスタート、73.5+66.2+46.4秒という結果でした。最初の450mで酸欠大魔神になり、40分後の400mはペースが落ちてしまいましたが、それでも400mの前半はもう少し突っ込んで入るべきでした。その20分後の300mは何とかペースアップ。タイムはまだまだですが、初めてこのメニューをこなし切ったので良しとします。ちなみに450mベストは昨年の69秒8(勿論タータンでスパイク着用)で、直後の400mレースは58秒6でした。
 
 昨年5・6月はレース続きでしっかりした練習がこなせませんでした。今後は腰の具合も考慮して週2回練習(=練習熱心レベル)で行きますが、それでも本数やセット数を増やすことで全体の練習量を上げないといけません。メニューのバリエーションを増やすにしても、やはり量を確保してこそ効果が現れると思いますね。

 ちなみに、「週1回でなかなか練習、2回で練習熱心、3回で猛練習、4回以上は神」となっております。教訓Tシャツに付け加えておかないといけません。はい。
2007年4月21日 (土) スプリント練習開始
 いよいよスプリントペースの練習を開始しました。先日は予定外の100・200m出場で、好調とは言えまだ200mはベスト時より1秒近く遅い状態。これからスピードと専門持久力アップに励みたいと思います。

 今週平日は何とか疲労も回復し、自転車バンクで7分レストの200m×3。やや抑えたペースからスタートし400mペースに上げましたが、31秒2・30秒2・30秒9というタイム。今日は午前中から暑い位の天気で、同じく自転車バンクで300m・300m・200m(30分レスト)を実施しました。1本目は400mレースペースで残り2本は全力、45秒1・44秒4・28秒9とコースを考えれば現状ではまずまずでしょうか。実は1本目でヘロヘロになると予想していましたが200mも追加、今までの練習で乳酸耐性の基盤も出来ていたようですね。自転車バンクはスプリントペースでも結構走りやすく、今後はいずれもあと1秒アップは目指したいところ。まずは300mをしっかり走れるようにして、その後300+200や450mも取り入れて行きたいと思います。何より今年も無事スプリント練習が開始出来、ほっとしているところです。そして練習後テニス少年に「パワーがあるんだね!」とか言われて、また調子に乗っていたという訳です。

  「と言うことは、補強もちゃんとやっているのだな?ここには書いていないだけだな?」

 オスッ、そ、そう信じていただければ幸いと存じます(←今年に入って一度もやっていないなど口が裂けても言えない)
2007年4月16日 (月) 1500m・100m・200mレースレポート
 先週末は1500mレースに出場。土曜日になって急に初夏並の陽気になり、午後7時過ぎの開催ながら走りやすい日でした。これまで200〜400mのインターバル中心の練習を行い、悪くても5分15秒は切れるかという手ごたえを感じながらレースに臨みました。

 このレースでは日本で売られている「短距離心得Tシャツ」を着て出走。皆さんもご存知かと思いますが、背中に「スタートは・・・・すべし」といった教訓がいくつか書いてあり、先月ちぐささんがスペインに来た時に買ってきてもらいました。レース展開としては前半やや抑えてスパートするのが力を出し切れそうと考え、余裕を持ってスタート。入りの200mは41秒・400mが85秒と少し遅いが、後半上げられそうな感じ。その後90秒で3周目からペースアップしますが、それ程上がらず88秒。ラスト300mで一杯に追い込むも62秒で結局5分25秒というタイム。サングラス先生ご立腹のセカンドワーストでした。前半がこれだけ遅ければ後半はもっと上げないといけませんが、予想以上に苦しい展開でレース後はヘロヘロ。やはり1000m以上の練習をしていなかったのが響いたようです。

 日曜は出場しない予定でしたが、練習のつもりで100・200mに出場。午前中から20度越えで、風も追っているというスプリントには絶好のコンディション。少し筋肉痛はありますがリラックスして楽にスタート、いずれも後半は非常に良く走れました。ただスプリント練習をしていないので、100mは13秒台だろうと思っていました。が、確認すると12秒98・26秒53と予想外の好結果。200mは+2.1mでしたが、それでも現状で100m12秒台なら文句はありません。おそらく今までのインターバル練習でスプリントの基盤が付いたものの、それだけでは1500mには中途半端な状態だったのかも知れません。ちなみに例のTシャツはアップ時だけ着ていました。

 今回も色々な知り合いが頑張っていました。土曜日は一人の400mランナーに話しかけられましたが(私は覚えていなかった)、スペイン語の発音が悪いので外国人かと思いました。実は耳が良く聞こえないとの事で、それでも53秒台と立派なレベル。100mでは49歳で私とタイムが同じ位のスプリンター・ハビエルが一緒の組でしたが、ラスト10mで肉離れを起こしゴール後前のめりに転倒。当然200mは棄権しましたが、明るく「また頑張るよ」と言っていたのは幸いです。また色白セルヒオは3000m障害に出場、ビリ独走で珍しく泣き走りを見せるも11分30秒台と初の12分切りを達成しました。
 
 予定外の2日間3種目でかなり疲れましたが、予想外にスプリント力があるのは嬉しい誤算です。勿論これからのスプリント練習でさらにスピードおよびスプリント持久力向上に励み、400mにつなげて行きたいですね。加えて今後は、以下の教訓を大声で3回繰り返してからレースに臨みたいと思います。

「短距離Tシャツを着てアップし、レースではリラックスして走るべし!それで天気が良けりゃ、あんまり練習してなくても大丈夫なり!!」

 私を死刑にしないで下さい。
2007年4月8日 (日) 強化週間
 今週のマドリッドは2月並に寒く、連休中も休まず実験をしていましたが、14日のレースに向けて何とか練習は出来ました。月曜は坂コースで200m×8を全て800mペースで行い(レスト3分)、1本目がいきなり30秒と入りの200mを意識したとは言え速すぎる位。寒くて風の助けも無い中で平均32秒台、予想外に良く走れました。歩行者が多い時間帯だったので、彼らの視線を気にして無意識にペースが上がったのかも??
 木曜は800mより速いペースで自転車バンク400m×3(レスト16+20分)を行ってみましたが、69・67・71秒。3本目も上げるつもりが70秒を越えてしまい、その後200mを追加して33秒。1本目の時点でそんなに余裕が無く、まだこのペースでの400mインターバルは苦しい状態です。土曜日は雨上がりで自転車バンクが滑りそうだったので、坂コースで3分レスト200mインターバル。スプリントに近い感覚で31秒前後と好調でしたが、途中で鍵を入れておいたウインドブレーカーが無くなっている事に気付きました。3本目の最中に隙を突かれた様で、一時中断して周りを探すも見つからず。結局3本2セットと、中途半端な感じで終了。そこで今日は何年か振りに地区内の400mトラックまで出向き、今季初のスパイク着用で練習。ちょうど日が出てきて暖かくなったので、400+400+300+200mを15分レストで行いました。67.6+65.0+46.5+30.9秒と、短めのレストの割には現状ではまずまずです(300mと200mでは脚をつりかけましたが)。

 このように1500mレースペースの練習は行わず、速いペースでのインターバル中心となった強化週間でした。一応来週のレース前に、レースペースの300mインターバルを行うかも知れません。本番では400m80秒ペースが楽に出せる状態になっていると良いなーと思っております。

 ちなみに鍵が無くて困っていましたが、新同居人のニコラウに開けてもらって、さらにベランダ経由で自室の窓から入り込むという泥棒張りの荒業でとりあえずはしのぎました(4階なので結構怖かった)。今回はそんなに人通りの多くない道路とは言え、やはり油断した私の責任ですね。気を付けないといけません。普段走りに出る時はお金などは持たないので、無くしたのが鍵だけだったのは少し幸いです。
2007年3月31日 (土) 我は見たり妥協の神を
 4月14日に1500mに出場します。現状ではスプリント種目は当然無理で、記録が狙えそうなのが1500mとあって丁度良い時期にレース日が来たと言えます。先日の旅行前は3000m走で12分7秒まで上がっていましたが、その後再開した練習は以下のようになっています。

22日・3000m走12分51秒
24日・1分レスト300m×(5+3+2)平均59秒台
25日・やや追い込んで1500m+400m 5分38秒+74秒(レスト10分)
27日・坂コース200m×7 平均33秒(800mペース・レスト3分)
今日・2分レスト400m×5(レースペースより速い感覚で77・77・79・81・82秒)

 徐々に体力は戻りつつあります。24日と今日の練習では、空から妥協の神様が舞い降り私に微笑みかけました。が、某S師に蹴散らされ敢え無く退散。泣きながらノルマをこなし、1500mレースのラストの練習としてまずまず良かったのではと思います。27日の200mインターバルでは、後半3本はスプリントに近い感覚で上げてみましたが、このペースでも本数はこなせそう。こうなると早速スプリント練習も並行したくなりますが、14日のレースまではこのペースを上限とする予定です。ちなみに6年前に1500m5分8秒だった時、今日のメニューは平均76秒。現在は5分20秒を切れるかという状態ですが、あと2週間で当時のタイムまで持って行ける余地はあると思うので諦めず頑張りたいです。

「ところで今日は2セットで10本出来たよな?つまり今日も妥協したって訳だ。そう、お前は妥協したのだ、妥協したのだ、妥協したのだ・・・(以下30回繰り返す)」

・・・・・(自転車バンクに突っ伏して泣く)・・・・・
2007年3月27日 (火) バルセロナ・アンダルシア旅行記・・・先生許して下さい編
 先日のバルセロナ・アンダルシア地方旅行記の続きです。今回は色々なハプニングがあり、サングラス先生にどつかれながらの旅行となりました。勿論旅行そのものには差し支えなく、楽しい思い出として残る事になるでしょう。きっと。

「ニセ警官登場・・・エクスキューズミー星人称号授与」
 結果から言いますと、ガイドブックに書いてある注意事項の例そのもの。バルセロナで食事を取ろうと夜の10時頃大通りを歩いていると、自称ハンガリー人の男が「エクスキューズミー?」と地図を広げながら場所を聞いてきました。説明したすぐ後に、二人組みの男が近づいて来て警察手帳をかざして「麻薬のチェックをするからパスポートと財布を見せて欲しい」と言って来ました。この時点でかなり怪しいと思い、「本当に警察か?警察は財布を見せろなどとは絶対言わんぞ!」と言うと、「最近ハンガリー人は麻薬を持っているので・・・」などといかにも嘘くさい説明をして、自称ハンガリー人の財布のにおいをかいでいました。その後私が持っている紙幣を離さない様にニセ警官に見せると、チェックするような素振りを見せ「ありがとう」と去っていきました。もし海外が初めての人なら十分引っ掛かっていたと思われる状況でしたが、あまりにも聞いていた犯行例と同じなのでむしろ可笑しく感じましたね。勿論二人とも何の被害も無し。ちなみに翌日も「エクスキューズミー?」と地図を広げながら近づいて来た男がいましたが、日本語で「英語は分からないんだ」と言って一蹴しました。その後確認すると、やはり彼らは複数人で固まっていましたね。これら嘘つき警官グループに対し、畏敬の念を込めて栄えある「エクスキューズミー星人」の称号を授与する事となりました。

「スリおばちゃん」
 サグラダファミリアの入場券を買うために、入り口付近で待っていた時のお話。ちぐささんが「ハンドバックに手を掛けられた」と言うので後ろを見てみると、一人のおばちゃんが立っていました。体を摺り寄せるようにして来たということなので、財布を抜き取ろうとしたのは明らか。その後私達の様子に気付いたのか、おばちゃんはそそくさと去っていきました。マドリッドでも地下鉄に乗る時などは気を付けていますが、やはり日本人とあってターゲットにされやすいのでしょうね。これも気が付くのが遅ければ被害に遭っていたと思われる状況でした。

「最終列車で降りる駅間違えちゃってー、エヘッ♪」
 グラナダからセビリアへの移動は最終列車でしたが、勘違いして一つ前の駅で降りてしまいました。終点までの時間から見て市街地に近い場所だったのですが、タクシーを待たなくてはいけません。ちょうど同じくタクシー待ちの人がいたので、結果的にはそこで10分ほど待って乗ることが出来、それほどの手間ではありませんでした。これがタクシーが来ない様な外れた場所だったら・・・・「ワシはタクシーに乗るが、お前は走ってホテルまで戻るのだ!」となったのは間違いありません。

「お前の方向感覚はどうなっておるのだ?」
 これはハプニングと言えるほど大げさな事ではありません。バルセロナでは、夜にライトアップされたサグラダファミリアを見に行くついでにジョギングをしました。幻想的なライトアップを楽しんでその後次の目的地まで行こうとしたのですが、一向に着きません。同じ場所をずっと往復して走っていましたが、曲がるべき場所を曲がらなかったためと分かり、結局1時間半位走っていました。グラナダとセビリアに行った時も2回目にも拘らず方向感覚がエグく、ちぐささんの方がすぐ覚えていた位。「ワシが観光している間、ここでずっと正座しておれ」という感じでしたが、ふらふら迷いながら歩くのもいかにも旅行っぽくて良いかなーという事で楽しめたかと信じております。


 という事が起こった旅行でした。他に先生から「あんな事もこんな事もあったぞ!しっかりレポートするのだ!!」という圧力・・・もとい御指摘があれば追加したいと思います。
2007年3月24日 (土) バルセロナ・アンダルシア地方旅行記・・・グラナダ、セビリア編
・・・グラナダ観光・・・

 17日の昼に飛行機でグラナダに到着。2年前に来て以来ですが、現在は日なたは日差しが強く暑いものの日陰や夜はぐっと寒くなるという特有の季節です。やはり目玉のアルハンブラ宮殿を夕方以降に散策、詳しくは以前のアンダルシア旅行記を参照していただければと思いますが、何度来てもかつての優雅さを髣髴とさせる荒廃振り(もちろん良い意味で)ですね。今回は以前行かなかったサクロモンテと言う丘の上にある地区に行ってみました。ここはかつて洞窟を利用して人が住んでおり、現在も洞窟の一部を利用して一般住宅が沢山建てられています。中には完全に洞窟を利用して、半ホームレスのような生活をしている人もいました。ここまで昇るとアルハンブラを見下ろせる高さで、記念にと写真撮影しました。グラナダは規模的には同じアンダルシア地方のセビリアやコルドバよりは小さいものの、やはりアルハンブラの存在が大きく各国の多くの観光客で賑わっていました。

・・・セビリア観光・・・

 そして19・20日とセビリアを観光。ここもグラナダと似たような気候でした。前回も訪れたように、セビリアのカテドラルはスペイン最大とあって荘厳そのもの。その向かいのアルカサル(王城)そしてやや離れた場所にあるピラトス亭も、当時の贅沢で優雅な王侯達の生活を映し出しています。またフラメンコショーも見に行きましたが、昨年マドリッドで見た時より舞台からより近い場所で見ることが出来ました。脚のステップもさることながら、手の動きとの調和が絶妙でしたね。
 
 セビリアでも基本的に前回と同じような観光ルートでしたが、今回は前回以上に工事中の場所が多く、メインの幹線道路は塞がっている様な状態。マドリッドでもそうですが、進むのは遅いし果たして意味のある改修なのか?と思いたくなりますね。

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 いずれにせよ余韻を残しながら無事マドリッドに到着。が、その日のマドリッドは鬼のように寒く、雪交じりの雨がぱらぱらと!急に寒くなったようで、寒暖の差の激しさを実感しました。ちぐささんにも非常に満足してもらい(←絶対だな?)、楽しい旅行となりました。そして申し上げたように、今回は先生の拳が唸りまくった旅行でもありました。それは第2部として乞うご期待。
2007年3月24日 (土) バルセロナ・アンダルシア地方旅行記・・・バルセロナ編
14日から20日にかけて、バルセロナと南部のアンダルシア地方を旅行しました。今回も昨年マドリッドに遊びに来たちぐささんが一緒で、私自身もバルセロナは初めてということで楽しみにしながら出発しました。体験談では観光の様子に加え、第2部としてハプニング編「サングラス先生と共に歩くスペインの旅」を掲載したいと思います。そして写真も少し紹介する予定です。

・・・・バルセロナ観光・・・

 バルセロナには飛行機で移動しました。着いてみるとマドリッドより少し湿度が高いかなと思いましたが、春先ということもあり気にはならず。昼過ぎには到着したので、早速目玉の教会・サグラダファミリアを見に行きました。この教会はガウディという建築家が19世紀末にデザインしたのが始まりで、未だ完成していないというのは日本でもお馴染みかと思います。最初に見て、正直思ったより少し小さいと思いましたが、外側の不思議なデコレーションがおとぎ話に出てくる城を彷彿とさせます。いわゆる一般的な教会のような宗教色は殆ど感じさせず、芸術のための教会という言い方がぴったりか。それが様々な人の心を引き付けるのでしょうか。そして長い行列で待たされましたが、上の展望台にも昇れてバルセロナの街を見下ろすことが出来ました。ご存知のようにバルセロナは首都ではないものの(勘違いしている日本人は多い)五輪が開催された大都市で、マドリッドより広々とした感じがしましたね。実際交通の便はマドリッドよりずっと良いそうで、それが五輪誘致の決め手となったようです。また建物は殆どが白色で、レンガ色の多いマドリッドより明るく感じます。また道路など各所にヤシのような木が植えられており、トロピカルな雰囲気も感じさせます。
 
 その後はグエル公園という場所を散策。やはりガウディ作のワニのモデルが飾られていましたが、このガウディの作品はバルセロナの目玉になっているようで、商品および一般の建物としても見ることが出来ます。いわゆる曲線を強調したデザインなので、やはりおとぎ話のような雰囲気を醸し出しています。翌日はランブラス通りという場所の出店街を楽しみ、五輪が行われたモンジュイックの丘の入り口の噴水ショーを鑑賞。音楽に合わせて照明で照らされた噴水が踊りのように変化していく様は圧巻でした。

 そしてバルセロナ最終日は電車で1時間かけて北部のモンセラットに移動。山間部に教会があるという場所で、教会自体はそれ程古くないのですが、下界からほぼ隔離されて様な場所で信仰に励んでいたのが伺えます。私でしたら毎日クロカンの猛練習に励むところです、絶対に。また少年聖歌隊の合唱も鑑賞し、なかなか気に入ったのでCDを1枚買って行きました。
2007年3月10日 (土) 遂に伝説のメニュー決行
 火曜日はロード坂コースで200m×10を行い、1000mペースを意識して平均39秒。オーバーペースではなかったのですが、かなり苦しみ何とか10本こなしました。なお200mつなぎジョグをやや速めに行ったせいか、トータルタイムは19分36秒と初めて20分を切りました。
 そして今日は、あの世にも恐ろしい1分レスト300mインターバルを決行。風はあるものの非常に暖かく、半袖短パンで問題なし。一応昨年夏には平均59秒で6本こなしており、今回はとりあえず連続7本を目標にして、長めのレストを挟んで3本追加という予定に。58・57・58・60・59・60・62秒と予想通り5本で負けそうになり、5本2セットにしようかと思いました。しかしサッカー少年とテニス少年達の大歓声の中を、ガッツポーズそして投げキスで突き進みながら気合で7本クリア。ペースも落ちてきているし、ここで終わっちゃおうかなーと思いますが、その後10分レスト後に60・61・61秒、トータルでギリギリ平均59秒台でこなせました。1500mは少なくとも5分15秒は切れる状態ではないかと思います。このメニューが連続10本こなせれば、5分フラットは行けるでしょうか。3月中にチャレンジしてみたいですね。という訳で、今日も妥協なき炎の練習に励みました。はい。

「インターバル中にふざけて走って、妥協してないってか。お前は陸上をなめてんのか?ワシはそういう態度が気に食わん。第一お前は・・・・(以下2時間続く)」

   ・・・・(涙で声が出ない)・・・・・・
2007年3月3日 (土) 涙の300m×10開始
 早くも3月になりました。今までの持久走中心の練習から中距離ペースのインターバルに移行します。今週平日は1500mをやや追い込んで走ってみて5分52秒、もう少し行けるかと思いましたが、その後370m(自転車バンク1周)を2本走り72秒とこのペースでもまずまずです。今日は2分レスト300m×10を実施、先日のレース前の練習では370m×10を2分レストで平均75秒台でこなせたので、今回は平均60秒を切るぞという思いでスタート。前半は57秒前後と非常に快調で、後半も60秒は一度も越えずに平均57秒台で10本クリア。人々がテニスや自転車を楽しむ中で、アジア代表得意の泣き走りを見せておきました。先週行った時は少し腰の痛みが出ましたが、今回は大丈夫。無風で走りやすかったとは言え、今までの練習で基盤が付いていることが確認出来ました。むしろ例年の冬練時より良い位ですね。
 
 3月中は出来れば800mペースまで上げて、4月以降のスプリント練習の基礎を作って行きたいと思います。仮にスプリントが無理なようでも、現状なら4月は1500mでベストを狙うという手もあるので焦らず行くつもりです。