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2023年アジア家政学会参加記のページです

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2023年8月7日〜11日 マレーシア訪問記・その1

 8月7日から11日にかけて、アジア家政学会参加のためマレーシア訪問しました。滞在したのは首都クアラルンプールに隣接するペタリングジャヤで、実質3日間という短い滞在でした。それでも、2016年に家政学会世界大会で韓国訪問して以来7年ぶりの海外渡航を楽しんで来ました。今回はまずマレーシアの様子や観光をレポートして、その2として「学会の様子・人々との交流」をレポートします。

<マレーシアの気候や街の様子>
 マレーシアは熱帯雨林気候なので、以前訪問したスリランカやキューバ同様に年中常夏状態です。やはり湿度の高さを感じますが気温は30度そこそこなので、屋外はむしろ猛暑日の日本の方がきついと感じるほどでしたね。屋内は冷房が効いている(効きすぎなくらい)建物がほとんどで快適です。また街中は予想以上に整然としていて、落ちているごみもあまり気にならないほど。おそらく日本人同様にごみをポイ捨てする習慣がないのでしょうね。交通事情も日本に近く、安心して観光できる環境だと思います。下は駅のホームとその周辺部で、整然とした様子がお分かりかと思います。

<言葉や習慣について>
 マレー語が母国語で、子供やお年寄り以外は多くの人が英語を話せます。実際私から話しかけて英語が通じなかった人はおらず、人々は親切ながらもしつこい馴れ馴れしさはないので、これも日本人にとって親しみやすいでしょうね。なおイスラム教が浸透しているため、下の写真のように女性はヒジャブをかぶっている人がほとんど。公共の場では室内でもかぶったままということです(学会会場でもそうでした)。人種はマレー系・中国系・インド系が多いとあって、私も顔だけではマレーシア人かどうか全く区別できませんでした。

   

<マレーシアの食事>
 食事は全てホテル内で取り、マレーシア独特の料理を味わいました。やはり東南アジアらしい香辛料の多い味付けで、加えて歴史的に中国の影響が強い国とあって、中華料理に近いような気もします。実際シュウマイなども出ていたので、日本人の口に合いやすいメニューではないでしょうか。下がその食事やデザートの様子で、観光客用ホテルとあってきれいに盛り付けされています。

 下はそのホテル・アルマーダの外観の様子です。学会もこのホテル内で開催されました。

<残念ながら観光は1か所のみ>
 今回は10日に何か所か観光で回る予定でしたが、前日夜から食中毒症状が発生。ホテルの食事が原因のようですが何かは特定できず、幸い翌日にはやや改善したので、何とか1か所だけでもということで国立博物館に行きました。
 KLセントラルというクアラルンプール最大の駅で降りて、色々な人に尋ねながら10分ほどで博物館到着。実は博物館の地下に最寄り駅があったことに気付きましたが、行き当たりばったり作戦でも何とかするのが私の得意とするところです。博物館では、石器時代から現代までのマレーシアの歴史物が展示されていて、イスラム教・中国文化・イギリス統治の影響を受けた独特の国家であることが分かりました。体力的にはこれが限界で、その後ホテルに戻って休憩しました。下が博物館の外観と出店、そして屋外展示物前での1枚です。


   

2023年8月7日〜11日 マレーシア訪問記・その2

 マレーシア訪問記の第2弾は、学会発表や人々との交流についてのレポートです。

<アジア家政学会の様子>
 学会には日本人も多く参加しており、そのほとんどがポスター発表でしたが、せっかくの海外参加なので私はいつも通りの口頭発表です。食物繊維が血糖値におよぼす影響という内容で、日本の伝統的野菜としてゴボウの効果を発表しました。下がその様子で、マレーシア人研究者から質問を受けるなど興味を持ってもらえたようです。セッション終了後に発表者全員で記念撮影したのが下の写真で、出身国は向かって左から、中国・日本×3・オーストラリア・日本・マレーシア・韓国×3・ザンビア(マレーシア留学中)・マレーシアです。なお日本国内でもそうですが、家政学分野という特性上やはり女性研究者の割合が圧倒的に高いです。

 

 

 下は学会発表証書と、それを手にしたもう1枚の写真です。

  

そして下の写真は休憩時間中の会食の様子で、海外の学会ではこういった軽食を挟むことが多いですね。今回はアジア大会の割には小規模な学会運営でしたが、その分他国の研究者との交流が楽しめたのではと思います。

   

<人々との交流>
 マレーシア人は外国人との交流に慣れている人が多いようで、日本との関係も良好です。この国では五輪真弓さんの歌が人気があり、帰りのタクシーの中では運転手が何とベストアルバムを聞かせてくれました。「声の柔らかさが好きだ」ということで、国境を越えて名曲が何十年たっても愛され続けていることを嬉しく感じますね。ちなみにタクシー代は、高速利用の50キロでも日本円で2000円と格安。電車代も日本の3割程度なので、長期間の観光も計画しやすいのではと思います。
 そして帰国後の成田空港駅では、東京に行きたいがよく分からないというオーストラリア人旅行者をサポートしました。3週間滞在するそうで、私にもぜひオーストラリア旅行をと勧めてくれました。

 このように海外でも国内でも、世界の人々とのちょっとした交流というのが私にとって一番楽しく感じます。特に今回はほとんど観光できなかっただけに、代わりに面白い体験が出来たと言えますね。

 なお次回のアジア家政学会は、2025年にフィリピンで開催されます。フィリピンと言えば、サングラス横綱・ISAの山関が活躍されている国。スケジュールが合えば、また参加できればと思います。